8キロ先の女児の命を救ったサービスドッグ 絆と嗅覚が起こした奇跡

皆さんはサービスドッグという単語を聞いたことがありますか?
サービスドッグとは身体障がい者の方が日常生活を支障なく送ることが出来るように
特別に訓練を受けた犬の呼び名であり、それらにはいくつかの種類があります。
今回一躍脚光を浴びたのは糖尿病予知犬という種類のサービスドッグ。
このサービスドッグの起こした奇跡が世界中の多くの人に感動を呼びました。

アメリカ、ユタ州に住んでいるセイディちゃん(4)。
彼女は幼いながらにダウン症であり、1型糖尿病を患っていました。
まだ自身で体調を管理できるはずもなく、両親が細かく様子を観察し
血糖値の管理を行うことが日課になっていました。

両親にも当然のように負担がかかってしまう為、
話し合いの末1匹の犬を家に迎え入れることを決めました。
犬の名前はヒーロー。
そしてこのヒーローが後に奇跡を起こしてくれたのです。

出典 Facebook/Sadie’s Hero

ヒーローは冒頭で説明したサービスドッグであり、糖尿病予知犬だったのです。
この糖尿病予知犬は嗅覚を駆使して匂いで対象の人間の血糖値を察知できるように訓練された犬でした。
ヒーローはセイディちゃんの匂いを覚えて、彼女の血糖値が100を以下に低下したら左脚で、
200を超過したら右脚で両親に知らせることになっていました。

そんなある日、普段は温厚でおとなしいヒーローが吠えだしました。
明らかに普段とは様子が異なっているのを感じた両親でしたが、その日セイディちゃんは家にいませんでした。
その日は自宅から約8キロ離れている特別学校に授業を受けに行っていました。
ヒーローが吠える30分程前に家を出ていたこともあり、はじめは両親ともどうしたのだろうと思っていました。
しかしヒーローは左脚で血糖値が下がっていることを伝えてきたので恐る恐る学校へ電話してみました。
すると・・・

学校で血糖値を測ってもらったら82にまで低下していたのです。
82という数値は非常に危険な状態で、あわやというところまで来ていたのです。
この絶対絶命の危機をヒーローは救ってくれたのです。

出典 Pinterest

専門家の間でも説明がつかないという今回の件は大きな話題を呼びました。
8キロも隔たった場所の匂いをかぐことが出来たのは勿論ヒーローが優れていたこともありますが
それだけではないはずです。二人の間には二人にしか分からない絆があったのかもしれません。
とにもかくにも一人の少女の命を救ってくれたヒーローは文字通りの活躍を見せてくれました。
人間と動物の絆には凄いパワーがあるということを強く実感しました。

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