世界で最も貧しい元大統領ホセ・ムヒカ氏 「政治とカネ」は切り離すべきの持論がとても深い・・・

生きていく上でどうしても欠かすことのできないお金という存在。
もちろんお金だけですべてが解決するほど万能なものではありませんが、それでもとても大切なものです。
生活していくのに必要なものを買うためにはお金を払うことが求められます。

日本でも度々問題になる政治とカネに関する話題。
今日政治家の汚職は市民権を得ているといってもいいほど横行しています。
それは日本だけの問題ではなく世界中のいろいろな国で発生している深刻な問題なのです。

そんな現状に異を唱える発言をした人がいました。
その人物は”世界で最も貧しい大統領”のキャッチフレーズで親しまれた元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏。
多くの人が似たような発言をしてきましたが、やはりどれも説得力に欠けていました。
しかしムヒカ氏の発言は彼の生活を見ていればどれも説得力抜群なものでした。

ムヒカ氏のことをよく知らない方もいらっしゃると思いますので
彼のことについて先に触れておこうと思います。
彼は大統領の任期を務めていた間貰っていた、報酬月額の25万ウルグアイペソ(日本円だと100万円に相当)
の9割を慈善団体に寄付していたのです。
さらに本来であれば大統領公邸に住むところですが彼は、そこに住まうことをせず
郊外の農場にて夫婦仲良く二人で暮らしたのでした。

そんな生活をしていたムヒカ氏。
「政治とカネ」の問題について持論を展開していきました。
決して日本では考えられない生活をしていたムヒカ氏の持論とは一体どんなものだったのでしょうか?

「私たちは、過半数によって決められる“議会制民主主義”というものを発明しました。多数派が決定権を持つ世の中。ならば、国家元首の生活も大多数の人々と同じであるべきでしょう?」

話し合って多数決をとることが主流の時代である今、政治家がお金を持っていることは視線を鈍らせるとも主張します。

「彼らは自分の視点にお金のフィルターを通して、物事を捉える傾向にあるからさ。たとえ、善意で世界や生活を良くしようという高い志があったとしても、それもどこかに“富のため”という心が働く。もしも、私たちの住む世界が多数派によって統治されるのであれば、私たちは自分の視点の拠り所を、多数派に置き換える必要があるんだ」

そして政治家がお金を持っていることを適切に理由を述べたうえで批判しつつも以下のように付け加えています。

「べつに、金持ちやお金が好きな人を嫌って言っている訳じゃないんだ。だけど、こと政治においては、きちんとすみ分けがなければいけない。政治と金。これを完全に分離して考えられなければ、世の中はひとつとして良くはなっていかない。お金に関心があるならば、産業や通商に精を出したほうが、よっぽど健全さ。でも政治だけは違う。みんなの幸福のための闘争なんだよ」

決して裕福な生活をすることをしなかったムヒカ氏。
彼のように大多数の国民の生活に近い暮らしをしているムヒカ氏のような人物こそが
国民の代表として発言するべきなのかもしれません。
賛否両論いろいろとあるかと思いますが皆さんはいかがお考えでしょうか?

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