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危険も顧みず燃え盛る家の中へと入っていく母犬 その姿に救急隊員も思わず涙した・・・
家族とは自分にとってかけがえのない特別な存在です。
基本的にはどれだけ仲のいい友人よりも大好きな恋人よりも過ごす時間は長いものです。
そしてそれは当然人間だけでなく動物においてもあてはまるのでした。
南米チリにて発生した住宅火災。
どす黒い煙に包まれた住宅周辺は予断を許さない状況でした。
近隣の住民から通報を受けた消防が駆けつけるとそこはまるで火の海だったと言います。
そんな中で消防隊は一匹の犬を発見したのでした。
消防隊がその犬を発見したときその犬は既に毛並みが乱れており、毛の一部は黒く焼けていました。
そしてよく見るとその口元には何かを咥えていたのでした。
恐る恐る消防隊員が近づいて口に咥えているものを見てみると・・・
なんと犬が咥えていたのは子犬だったのです！
つまりこの犬は自分の子供たちを救出していたのでした。
一刻も早く子供たちを救出してあげなきゃ・・・
そう思った矢先再び母犬は火の燃え盛る家の中へ駆け出していきました。
自らの危険も顧みないその行動には居合わせた消防隊員たちのほとんどが涙を流したと言います。
安全であると判断した救急車の中に子犬を連れてくる母犬。
鎮火活動や救助活動で犬の手助けをしてあげられなかった隊員のことを想うと胸が痛みます。
そしてすべての子供たちを救出することが出来たのか
母犬は咥えた子犬たちを救急車の中で休ませ、疲労をにじませながらも子犬たちを守るように抱きかかえました。
なんて切なく家族愛に溢れた写真なのでしょう。
最愛の子供たちを守る姿勢は同じ動物として尊敬に値するし感動するものがあります。
この後救助活動を迅速に終えた消防隊員達はこの犬とその子どもたちをすぐに動物病院へと搬送したのでした。
5匹いた子供の内1匹は重度の火傷しており残念ながらこの世を去ってしまいました。
しかし残りの4匹とこの母犬は順調に快復の兆しを見せ、今では健康な姿に戻っているそうです。
「母は強し」そう感じずにはいられない姿でした。