人間や動物はそれぞれに他にはない個性というものが存在します。
それは誰しもが持っているもので個性があるからこそいろんな関わりが生まれて楽しく生涯を送ることができるものです。
たとえそれがコンプレックスと呼ばれるものであっても、個性には変わりありません。
この犬の名前は「カジモド」。
この犬は生まれつき病気を持っていました。
その病気の名は先天性脊椎欠損症という病気で生まれつき脊椎の一部がないという極めて稀で
容姿に大きな影響を及ぼすものでした。
世界で見ても未だに14例しか発見されていないこの病気は本来痛みを伴うものでしたが
不幸中の幸いでカジモドは痛みを感じていませんでした。
しかしこの病気によってカジモドは大きな代償を背負うことになるのでした。
それは胴体の長さが他の犬よりも短くなってしまうというものでした。
それが原因となってカジモドは飼い主に捨てられてしまいました。
たったそれだけの理由で。
そもそもこの「カジモド」という名前は飼い主に捨てられているのを発見され保護された後に付けられた名前でした。
しかしここからカジモドはこのコンプレックスであった病気を武器に大きく生活を変貌させていくのでした。