この話の舞台は、「ケニア」。ケニアのナイロビという市街地には、たくさんのホームレスが路上で生活をしています。
そんなナイロビのホームレスの中には、子供も多くいます。親から捨てられてしまい、幼くしてホームレスにならざるを得なかった子供達です。彼らは小銭をねだってその日暮らしの生活をしています。
ジョン
この少年もそのうちの一人です。
出典 facebook
彼の名前はジョン。
ジョンは町でお金を恵んでもらおうと、道行く人たちに声をかけていました。
そして信号待ちをしている車のところへ向かいます。少年はそこで見た光景に唖然としました。
グラディス
そこで出会った女性の名前はグラディス。この女性との出会いが少年の運命を大きく変えることになるのです。
その車の中にはこんな光景が広がっていました。
出典 facebook
そこにいたのは、全身に機械がつながっているグラディス。
グラディスは、無気肺と呼ばれる病気にかかり肺が潰れてしまいます。それからというもの、グラディスは常に酸素濃縮器と、酸素ボンベ、人工呼吸器に頼る生活をしているのです。どこに出かける際にもそれらの機器は必要でした。
悲劇はそれだけではなく、12回にも及ぶ手術でグラディスは片目の視力を失ってしまいます。
話を聞いて、、、
好奇心の強いジョンは、グラディスがつけている機械は何のためのものなのかを尋ねます。グラディスは自分の病気についてジョンに教えてあげました。
それを聞いたジョンは、涙を流してしまいます。自分よりもつらい生活を送っている人がいる。そう思うと次から次へと涙がこぼれてくるのです。自分はグラディスのために何もできないことを思うと、さらに号泣してしまいます。
ジョンはグラディスの手を取ると、「神様がグラディスの病気を少しでも良くしてくれるように」と祈りを捧げました。そして、ポケットに入っていたお金をすべてグラディス渡したのでした。
募金活動
この一部始終を見守っていた通行人が、写真と共にこのストーリーをSNSで紹介しました。
するとたちまちその投稿は拡散され、募金活動が行われることになります。そのサイトができてからわずか四日で約300万円ほどのお金が集まりました。それは、グラディスがインドで治療を受けるために必要なお金である、700万円のほぼ半分です。この調子でいけばすぐに700万まで到達するでしょう。
さらに嬉しいことに、グラディスはジョンを養子として迎えることにします。ジョンはそのおかげで学校に通えるようになりそうなのです。
自分だって恵まれた立場にないジョン。そんな状況でも人の幸せを心から願うことのできる彼からは、学ぶことが多くありそうですね。
貧しい生活をしている少年の心は豊かな愛情に溢れていたんですね。
自分が恥ずかしい