人種差別が未だに色濃く残るアメリカ 母親は息子の「曇りない一言」を聞いて考えさせられることに

多くの人が暮らす自由の国、アメリカ合衆国。
黒人もいれば、白人もいます。
多種多様な人が暮らしているがゆえにそういったトラブルが絶えないというのも悲しいことですが事実です。
未だに白人警察官による黒人暴行事件が発生するなど肌の色による影響は残っています。
今回のエピソードはそんな人種差別社会が前提にある中で起こりました。

アメリカケンタッキー州に暮らすリディアさん。
彼女には5歳になる息子がいました。
息子の名前はジャックス君。
今回の話はこのジャックス君の不意の一言によって引き起こされたのでした。

リディアさんは息子の髪の毛が伸びてきていると感じていたため、ジャックス君に
どんな髪型にしたいか尋ねました。
子供のころの髪型は大人になってから以上に友達同士の間で話題になるため重要なものですよね。
すると、母親のリディアさんの予想もしないような言葉が耳に入ってきたのでした。

ジャックス君は以下のように答えました。

「ぼく、髪の毛をレディと一緒にして、先生をビックリさせたいんだ!
“あれ?どっちがジャックスで、どっちがレディか見分けがつかないぞ!”って」

ジャックス君が言っていたレディとは彼のクラスメイトのことで
とても仲のいい大親友だそうです。
ところが母親はこの何気ない言葉を聞いて考えせられたのでした!

レディ君は写真左の赤い服を着た男の子。
ジャックス君はネクタイをした写真右の男の子です。
そう二人は、肌の色が違っていたのです。
それにもかかわらず、髪形を同じようにすれば先生が見分けがつかなくなるのでは?と考えていたことにリディアさんは衝撃を受けたのでした。

自分たち大人は「肌の色」が違っているから髪形を真似たところで似ているとは思わないはず。
しかしジャックス君はそんな風には考えていなかったのです。
この何気ない一言にいたく感銘を受けたリディアさんは彼の言葉をFacebookに公開しました。

これは、クリスマス会の時に撮ったジャックスとレディの写真です。
どうです?とても似ていると思いません?息子の言葉は、『差別という概念は大人から教わっている』ということを証明していると思いました。ジャックスにとって、異なっているのは髪型だけなのです。

この投稿が予想に反して大きな反響を呼んだのでした。
「こんなにも小さな子供が真理をついているのに我々大人は何を争っているのか?」
「二人で映っている写真には絆しかない。ここには憎しみも怒りもないのだ」
そんなコメントがたくさん書かれていました。

ジャックス君の思っている通り、肌の色なんてきっと何も関係ないはずです。
それによって不当な扱いを受けたり、苦しい思いをしたりするなんてことがあってはならないのです。
二人で仲良く映っている姿が大人になっても続くようにジャックス君には育ってほしいものです。

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