プロが若い女性に撮った写真見せると「下手ですね」と不機嫌に その発言の身勝手な理由に唖然とする
スマートフォンが普及するにつれ、様々なアプリが開発されてきました。日常生活には欠かせないようなツールから、余暇を楽しむゲームまで様々なものがあります。
その中でも急速な発展を見せて、若い女性たちに人気のアプリの一つが、「画像加工アプリ」でしょう。画像加工アプリとは、写真を撮る際、または撮った後にその画像を可愛く編集できてしまうアプリです。自動で顔を認識して、目を大きく見せたり、肌を綺麗に見せるなどの加工が可能です。
多くの「イマドキ女子」が画像加工アプリを使って、日々の生活を彩っています。
人は誰だって少しでも可愛く思われたいものです。このアプリの流行はある種の必然なのかもしれませんが、その影響により若い女性の中で、「現実との乖離」が進行しているという問題が浮かび上がってきました。
プロカメラマン
このことについての指摘をしたのは、プロカメラマンである(@vm_nishijima)さん。
この方は実体験に基づいてこんな話をtwitterに投稿しました。
特に若い女性の間で写真アプリ依存というか、現実との乖離が進行してるように思う。以前、どんな風に撮れているのか見せて欲しいと言われたので、デジカメ背面モニターで見せたところ、、、
(写真とアプリ 1/3)
特に若い女性の間で写真アプリ依存というか、現実との乖離が進行してるように思う。以前、どんな風に撮れているのか見せて欲しいと言われたので、デジカメ背面モニターで見せたところ、「違う!これは私の顔じゃない!写真撮るの下手ですね」と不機嫌さを露わにされた。— visual-material (@vm_nishijima) 2017年4月6日
(写真とアプリ 2/3)
彼女は自分のスマホを取り出し、「これ。これが私の本当の顔なの。どうしてこういう風に可愛く撮れないの?」と見せてきたのは、アプリ(BeautyPlus)で修正されまくった画像だった…。
私は返答の言葉に詰まり、どうしたものかと思案を巡らせた。— visual-material (@vm_nishijima) 2017年4月6日
(写真とアプリ 3/3)
原型を留めないほどの肌修正と輪郭補正、ドギついほどの彩度と強コントラスト、写真というより限りなく絵画に近い表現がもはや「普通」になりつつある時代。ある種の危機感を覚えるが、変化を受け入れつつも新しい映像表現を開拓しなければならない地点に来たように感じる。— visual-material (@vm_nishijima) 2017年4月6日
加工されて可愛くなった自分がその人の「真実」であり、本当の顔はむしろ偽物に見えてしまうというのです。そんな気持ちを抱いてしまうだけならまだしも、プロのカメラマンに文句を言うのはどうなのでしょうか。
この「現実との乖離」はこれからますますひどくなっていくのでしょうか。
皆さんはこのエピソードを聞いて、どんな感想を持ちましたか?