母に見捨てられたトラの赤ちゃんたちを育てあげる野良犬 犬のその行動にはある理由があった

トラの赤ちゃんを犬が育て上げるなんて、にわかには信じられないような話ですが、これは実際に上野動物園で起こったことなのです。

それは上野動物園の公式twitterで紹介されたストーリでした。

多産記録

1985年の5月。二匹のトラが上海動物園から上野動物園へと来園しました。その二匹のトラは、オスの「ワン」とメスの「シュフ」。

この二匹はとても仲が良かったそうです。

1960年から1970年の間に、12回にも及ぶ出産で43頭もの子供を産みました。

犬の母乳

しかし、そんなにも多くの子どもを産んだシュフですが、最初の何回かは子育てをしなかったそうなのです。

1960年代の当時は、動物用の粉ミルクなどは存在していません。

そこで出された解決策が、、、

同じ肉食動物である犬の母乳であれば、トラの赤ちゃんも栄養を摂取できる。

そこで選ばれた犬の名前は「ビンゴ」でした。

この犬はもともと野良犬だったそうです。そして、ビンゴは悲しい過去を背負っていました。

子を亡くした過去

ビンゴは、出産直後に子供を亡くしてしまい、動物愛護団体に保護されるという辛い過去を持っていました。

それはビンゴが積極的にトラの面倒を見たことと少なからず関係しているでしょう。

ビンゴより体が大きくなっても、育ての親を頼ってビンゴの後ろに隠れるというエピソードはとても素敵ですね。

その後

ビンゴに育てられて成長していったそれぞれのトラ、そしてビンゴのその後はどうなったのでしょうか。

「トラ」を育て上げるという普通はあり得ないことを成し遂げたビンゴ。その生きざまは本当に立派なものでした。

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