飼い主を竜巻で亡くした犬 飼い主の想いを受け継いだ里親の愛に涙が止まらない・・
日本では台風と呼ばれる集中的な豪雨や突風。
沖縄などの南の地方では甚大な被害が毎年報告されています。
逆に北海道や北の地域では南の地域に比べて台風の数も少なく威力も弱まっていることが多いため
危機意識に南北で差があると言えます。
アメリカでは似たような意味合いを持っているハリケーン。
その被害の大きさが鮮明に記憶されているのは「ハリケーンカトリーナ」辺りでしょう。
知られていないことかもしれませんがアメリカには他にも大きなハリケーンが
何度も上陸しており、その被害に全米が悩まされています。
2015年5月11日アメリカのテキサス州をとても大きなハリケーンが襲いました。
それによる被害は想像以上のもので多数の物的被害と死者を生み出しました。
残骸の処理作業が行われる中ある家から奇跡的に1匹の犬が保護されました。
この家には2人の家族が住んでおり、その2人は寄り添うように亡くなっていたと言います。
そしてそんな飼い主の腕に抱かれているところを保護されたこの犬。
飼い主の2人はこの犬の事を守ろうとしていたのでしょう。
その甲斐あってか一命を取り留めこそしましたが
この犬はかなりのダメージを負っており、耳が聞こえない状態にありました。
動物保護団体が保護した直後里親の申請があり、この犬は新たな飼い主の元へ行くことになりました。
里親の名前はミシェルさん。
この犬には一刻も早い回復が望まれた為、里親になる決心をしたそうです。
そしてこの犬に「エマ」という名前を付け引き取る事に。
こうして「エマ」の第二の生活が始まるのでした。
エマの状態は精神的に不安定だったそうで、
心の拠り所が早急に必要だったそうです。
そうであったから一刻も早く新たな飼い主の元へと送り出してあげたかったと
保護団体の職員は口を揃えて言っていたそうです。
ミシェルさんは前の飼い主に敬意を払うとともに
「エマの生き残った日」をエマの新たな誕生日とすることにしました。
「(飼い主だった方に)信頼してほしい。エマのことを聞いて泣かずにはいられませんでした」
と語るように、前の飼い主同様にエマの事を考えているミシェルさん。
飼い主との訣別は残念でなりませんが、素敵な里親に拾ってもらえてエマも喜んでいることでしょう。
エマは次第にミシェルさん一家に馴染んでいき、
耳が聞こえない状態であるはずなのに名前を呼ばれると
尻尾をふりふりするなどとっても可愛らしいリアクションを見せたそうです。
「一目見たときから運命を感じた」
とミシェルさんが後に語っているように、エマとミシェルさん一家とは運命の赤い糸で結ばれていたのかもしれません。
涙抜きでは語ることの出来ないこのエピソード。
皆さんももう一度大切な人のことに気を巡らせてみてはいかがですか?