世界最悪といわれる日本の殺処分 軽視された犬や猫たちの「命」の重さを考える
あなたに知っていてほしい問題があります。犬や猫の殺処分の問題です。
日本では約2500万頭程の犬猫がペットとして飼われていると言われています。その一方で年間約32万頭もの犬猫が保健所や動物愛護センター等の施設に引き取られ(飼い主の持ち込みが大部分を占める)1年間で28万頭以上もの犬猫が殺処分されています。
1日約800もの犬猫が殺処分されているという計算です。
(出典 http://inuneco-partner.com)
この数字を見て、みなさんはどういう気持ちになったでしょうか。
筆者は犬猫の類を飼ったことはないですが、彼らを「命」として扱っている人がこの国にどのくらいいるのだろうか、との思いを強くしてしまいます。
この問題は売る側、そして買う側の両方に問題があります。
売る側は人気犬を過繁殖させ、商品として扱います。
それを買う側も、買った当初はいいものの、次々に人気犬種が出てくるので、
飼っていた犬を捨ててしまうという最悪のケースがこの問題のサイクルなのです。
(出典 Twitter)
今回は、犬が殺処分される現場を取り上げたものがあるので、それを紹介したいと思います。
(出典 Twitter)
捨てられた犬たちは、保管所や動物センターといった保護施設にあるこのオリに入れられます。しかも、彼らがここで暮らせる期間はたったの3日です。
奥にある鉄の壁が開くと最期、彼らはガスで殺されてしまうのです。
(出典 Twitter)
(出典 Twitter)
中に入れられている動物たちは、本来の扉である鉄格子が迫ってくるのを見て、
後ろの鉄の壁に寄っていかざるを得ません。そうして、今度は鉄の壁が開くのです。
(出典 Twitter)
そうしたら、この後彼らに待ち受ける悲惨で冷酷ともいえるような殺処分を、犬たちが最期に迎えるリアルな現実を、見てほしいと思います。
押し出されると長い廊下のようなスペースがあります。
(出典 Twitter)
そこでも、今度は鉄の扉が迫ってきます。こうしてこの廊下に押し出されてきた犬たちは、すべて同じところに集められていくのです。
(出典 Twitter)
押し出され、迫られ、集まった先には、“死の奈落”が待っています。
(出典 Twitter)
噴出口から二酸化炭素が入れられ、犬たちは次第に窒息状態になります。そして窒息死します。
殺処分される犬たちは安楽死することすらも許されない現状があるのです。
残念ながら、経費削減のこともあって1日1000頭の犬が苦しんで死んでいきます。
(「命」の話に「経費」という言葉を出したくはありませんが…)
(出典 Twitter)
この内容は、夜に放送されているニュース番組で伝えられたものです。
実際に映像でご覧ください。
ひとりでも多くの人に見て欲しい…
ひとりの身勝手でペットを手放さないでほしい。命をなんだと思ってるんだろう。 pic.twitter.com/ioo4DxQirI— 【超厳選】感動する話 (@emotional_movie) 2016年8月15日
今回は犬だけに限りましたが、犬猫あわせて簡単に計算すると、およそ100秒に一匹が殺処分されている計算になります。
これは先進国の中でも非常に悪い数字です。
例えば、ドイツは殺処分がありません。以前はありましたが殺処分ゼロを達成しています。
また、イギリスでは殺処分数が7000頭までに抑えられています。
アメリカでは施設で保護されている半分ほどが、里親を見つけることができますが、
2012年度の日本を例にとると、その割合は15%にもたどりつきません。(ドイツは90%)
そのため日本は、飼い主のモラルが低く、犬猫が幸せになれない国とみなされているのです。
冒頭にあった数字だけでなく、殺処分現場の動画を見ると、彼らの「命」に対する考え方を、もう一度みんなで考えていかなければいけないと、やはり強く感じます。
飼えなくなったら、捨てればいい。
本当にそんなことでいいのでしょうか。自分がされたらどういう気持ちになるでしょうか。
もう一度、向き合って考えたい問題です。