燃え盛る火事の中に取り残された愛犬と愛娘 動くことのできなかった娘を自身の命と引き換えに守った犬に心が苦しくなる

家族の絆というものはとても深いものです。
そしてその深い絆はなにも人間だけのものではありませんでした。

2016/8/14にアメリカのメリーランド州で起こった火事にはあるエピソードがありました。
メリーランドのボルティモアに住むエリカ・ポレンスキーさんはこの日、
数分間だけ車で外出する用事があり家を後にしました。
すると不幸なことにその間に家から出火してしまい家は火の海に包まれました。
家には最愛の娘と愛犬を残していたエリカさん。
家に着くと燃え盛っている中から娘の声が聞こえてきたそうです。

出典 Facebook

何としても最悪の事態だけは避けなければ・・
その一心でエリカさんは無我夢中で火だるまになった家に飛び込みました。
その姿を見た近隣の住民も協力して一緒に救助活動をしようと試みてくれました。
しかし、火の勢いはそんなエリカさんの想いに反比例するようにどんどんと強くなっていきました。
遂には娘のいるベッドルームにたどり着くことはできませんでした。

誰の頭にも最悪の事態がよぎり始める頃、消防隊が到着しました。
そして迅速に救助活動を開始した消防隊員たち。
事態は思わぬ方向へと転換していきました。

消防隊の賢明な救助活動により何とか一命を取り留めた娘さん。
この報告にはエリカさんも協力してくれた近隣の住民たちも声をあげて喜びました。
そして救助活動に当たった隊員さんたちから驚くべき話を耳にしました。

それは救助隊がベッドルームに入った時の事。
娘を発見したとき部屋の中はかなりの炎で覆われていました。
そんな時燃え盛る中娘さんを火から守ってくれていたのは愛犬のPolo
だったそうです。
しかも信じがたいことに自らの体を呈すようにして娘に覆いかぶさっていたのでした。
このおかげで娘さんは幸いにも命を繋ぐことができたのでした。

出典 Facebook

しかし無情にも神様はこの愛犬Poloのことを救ってはくれませんでした。
この事実を知ったときエリカさんはPolonoことを思って涙を流しました。
そして涙ながらにこう語りました。

「Poloは私の最初の子どもです。そして私は彼を失った。そして今、私は娘を失わないよう祈り続けています。なぜこんなこと(火事)が起きたのか本当に分からないんです」

深い家族の絆には本当に感銘を打たれました。
最愛の娘を守ってくれた最愛の子ども。
一度に2つの大切なものを失わなかったのは言葉の通じなくても絆があったからに他なりません。
娘さんには一刻も早く快復して、自分の命を繋いでくれた愛犬の分まで頑張って生きてほしいと願うばかりです。

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