瓦礫の山の中に2人の少女たちを見つけたレスキュー隊員たち。
発見した時の光景はずっと目に焼き付いて離れなかったといいます。
なんとジュリアちゃんは妹のジョルジャちゃんを庇うように覆いかぶさっていたそうです。
そのおかげでジョルジャちゃんはほとんど無傷の状態で発見されたのでした。
まだ10年も生きていない少女が今わの際に思考を巡らせて「自分がするべきことは何なのか?」
を考えていたことを思うとなんだか自分が空しく思えてきます。
亡くなってしまったという事実がある以上称賛という言葉はふさわしくありませんが
それを鑑みても立派で高尚な行いであることは間違いありません。
ともすれば2人とも亡くなっていたかもしれない状況下でとっさにこんな判断ができるなんて
常人にはできるものではありません。
最後に救助に当たったレスキュー隊が国葬の際にジュリアちゃんに向けて送った手紙を紹介して終わりたいと思います。
小さなお嬢さんへ
君を瓦礫の中から助け出すことが私たちには精一杯で、
発見するのが遅くなってしまったことを、どうか許してほしい。君を見付けた時、君の呼吸はもう止まっていたんだ。
でも、私たちができる限りのことをしたことだけは知っていて欲しい。
君は、天使になって空から僕らを見守ってくれているのだろう。
そして、夜には輝く星になるんだね。さようなら、ジュリア。
君が僕のことを知らなくても、僕は君を愛しているよ。