ナイフで刺されながらも見知らぬ女性を守り抜いた野良犬 「ヒーロー」と名付けられた犬の行動に涙

動物には本能というものが備わっていてそれは思わぬところで発揮されるものです。
闘争本能や母性本能という単語を耳にしたことがありますよね。
大体の場合、ある条件下に置かれた時に自然と発揮されるものなのです。

アメリカのジョージア州で起こったこの出来事もこの本能に関するものでした。
ある日警察に一本の連絡が入ります。
内容を聞いてみると女性が男性と口論になり襲われたとのことでした。
急いで警察官が現場へ向かうとそこには思わぬ光景が広がっていました。

現場に着いた警察官が目にしたのは体中が赤く染まった一匹の犬でした。
血を流し今にも死んでしまいそうなのが見ただけで分かるほどの傷を負ったピットブル。
通報した女性によれば女性が男性と口論になって襲われそうになった際に野良犬が彼女を守ってくれたそうなのです。
そして男性ともつれあいになり体中をナイフで刺されたそうなのです。

警察官たちはこの話を聞いて血が騒いだそうです。
何と勇敢な犬なんだと。そしてこの犬だけは絶対に死なせてはならないと思ったそうです。
すぐさまこの勇敢な犬を動物病院へと搬送した警官達。
固唾を呑んで待ち続けます。
あの傷の深さだったらあるいはということは想定はしていました。

しかし奇跡的なことにこの犬は一命を取り留めたのでした。
医師の話によれば彼は搬送がもう少し遅れていたらかなり危険な状態だったと言います。

その後動物保護団体「Fighting For The Bullys Pit Bull Rescue」がこの話を聞きつけ
創設者であるカーラ・ウェルチさんがこの野良犬を保護することになりました。
そしてこの野良犬の取った勇気ある行動に敬意を表して「ヒーロー」と名付けることにしました。

まだ一命を取り留めただけで完全に健康体というわけではなかったヒーローを元気にしてあげたい。
そんな思いからカーラさんはネットで治療費の募金をすることにしました。
するとこのエピソードを知った多くの人々からたくさんの募金が集まり、
ヒーローは一通りのケアを受けることが可能になったそうです。

そしてめでたく里親が決まったのでした。
ヒーローのことを誰よりも思っていたカーラさんはこの知らせに涙ながらにこう語りました。

「さみしくないと言ったらうそになるわ。
泣かないようにって思ってたけど、この子と過ごした時間を思い出したら無理ね。
彼は本当に素晴らしい子よ」

出典 Facebook

今では新たな里親に迎えられて家族仲良く暮らすヒーロー。
元々この一家にいた犬たちとも打ち解け本当に楽しそうに暮らしています。

出典 Facebook

犬の闘争本能が見知らぬ女性を守った素敵なストーリーでした。

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