ベニテングタケやツキヨタケといった毒性をもつキノコが日本にも植生しているのはみなさんも聞いたことはあるでしょう。
しかし、今回その数多くの毒キノコの毒性をはるかに上回る毒性を持つ、最強の猛毒キノコが宮城県内の公園で発見され、広く注意喚起されていることがネットでも話題になっています。
その名も「カエンタケ」。
(出典 東大阪市HP)
見るからに、その色やフォルムからその名がつけられたことがわかるかのように、“主張の強そうな”キノコですね。しかし、そのフォルムや色の強烈さ・インパクトさ以上の症状を引き起こすというのです。
9月1日に宮城県で放送された「OH!バンデス・ミヤギテレビ」によれば、
カエンタケは赤く細長い指のような形をした毒キノコで、触れただけで灼熱の激痛が走り、皮膚がただれてしまうそうです。
もちろん、口にするのはもっての外。摂取すると次第に嘔吐や手の痺れを引き起こし、最悪の場合死に至るといいます。
怖ろしいのは、摂取した数日後に消化器不全、小脳萎縮による運動障害などの脳神経障害を併発し、死亡率が非常に高い点です。
(出典 東大阪市HP)
今回このカエンタケが見つかったのは、宮城県黒川郡大衡村にある「万葉クリエートパーク」という場所で、仙台キノコ同好会の佐々木勲さんが偶然発見したそう。
えっ、ちょ…
これカエンタケじゃない?
危うく踏みそうになったけど pic.twitter.com/P5PqRotujs— 焼菓子 (@Cookie_187MB) 2016年9月9日
これは食べたら死亡、触れば皮膚がただれるとうわさのカエンタケでしょうか?
油木美林に生えてました。ものすごく高価で取引されていたので、
「買えん、高ぇ!」と嘆かれ、
のちにカエンタケと呼ばれるようになったそうです。うそです。 pic.twitter.com/ZpisF4WMtD— quickturn (@quickturn) 2016年8月30日
まずは見つけても、触らないのが鉄則ですが、
このカエンタケ、宮城ではここ数年にわたって見つかっており(主に多賀城廃寺跡や台原森林公園などで発見が確認)、過去には関西や山形でも発見されているそうです。
各地で植生している背景にはどういったものがあるのでしょうか。