「イチローは僕の憧れの選手」 24歳の若さで他界したホセ・フェルナンデス選手 追悼式の後に行われた試合で起こった奇跡に涙する・・

先日野球ファンにとっては衝撃的なニュースが舞い込んできました。
イチロー選手が所属している「マーリンズ」の若きエースピッチャーとして活躍していたホセ・フェルナンデス選手が
ボートの事故で亡くなってしまったのです。
新人王も獲得し、将来球界を代表するピッチャーとして活躍する選手になると嘱望されていただけに全米に衝撃が走りました。

本来であればイチロー選手の「3000本安打記念式典」が行われる予定だった9月27日の試合。
急遽予定は変更され、フェルナンデス選手を追悼する式を行うことになりました。
若きエースの背番号は16番。
チームメイト全員で彼のユニフォームの番号と同じ16番のユニフォームを着て円陣が行われました。

あまりに突然の出来事にメンバーの中には涙を浮かべている選手も。
それでもみんな涙ながらにグラウンドへと走り出し一回表の守備位置へと向かっていきました。
そして表の相手チームの攻撃が終わり、一回裏のマーリンズの攻撃となりました。
その時の先頭打者はゴードン選手。
ゴードン選手はフェルナンデス選手のヘルメットをかぶり、右利きだったフェルナンデス選手のように右打席に立ちました。
そして初球の球を見逃すと、気持ちを切り替えて本来のゴードン選手の打席である左打席に立ちました。

そしてそこでまるで奇跡のような出来事が起こったのです!

本来の打席に戻ったゴードン選手。
きっとフェルナンデス選手の想いをバットに込めてスイングしたのでしょう。
彼のスイングが奇跡のような展開を起こします。

ゴードン選手のこの気魄あふれる一打により一気に勢いづいたマーリンズは
この試合を制し、フェルナンデス選手に対して見事に勝利を捧げたのでした。
先頭打者本塁打を打ったゴードン選手はこの日の本塁打が今シーズン第一号の本塁打というおまけ付き。
ホームに帰ってくるまでのベースランニングの間、ゴードン選手の目には涙が溢れていたそうです。

「イチローは本当に偉大な選手で僕の憧れの選手」そう話していたフェルナンデス選手。
きっと一緒に憧れのイチローを祝いたかったことでしょう。
そしてきっとイチロー選手の目線に立ってもそれは同じだったのでしょう。

途中で代打で出場したイチロー選手。
その背中はいつもより悲しそうに感じました。
それでも前を向いて戦い続けるプロの世界はやはり大変なものです。
今はとにかくフェルナンデス選手のご冥福をお祈り申し上げます。

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