インドで活躍するAnimal Aid Unlimitedという動物保護団体に一本の連絡が届きました。
「道で犬の死体を発見した」と。
この動物保護団体は現場に到着すると、その子犬を発見します。体にはハエが何匹もたかっていました。しかし、レスキューチームはこの子犬の心臓がまだ動いていることを確認したのです。
そこでレスキューチームは急いでこの犬を病院まで連れていきます。
この犬は極端に体温が低くなっていました。とても危険な状態です。
まずは温めてあげて、体温の上昇をはかります。そして、静脈内注入液を打ちました。
静脈内注入液を打ってから一時間ほど経つと、この犬は周りを見まわし始めました。意識が落ち着いてきたのです!
あそこまで絶望的な状況で、死は目前まで迫っていたというのに回復の方向に向かってきました。これはこの子犬の並々ならぬ生命力の強さと、保護団体の職員さんの迅速な対応がなせた奇跡でしょう!
数日後には、そのやせ細った体でもなんとか立てるように努力を始めます。
本当によく頑張っています。
この犬は、重度の呼吸器感染症と診断されました。保護して最初の二か月間は回復してきたものの、そこからまた体調が悪くなってしまいます。やはりダメかと思い始めた矢先でした。