アパートに1年間閉じ込められた犬 発見されたその犬は窒息死する直前だった
いったいこの人達は何を考えているのでしょうか。
この事件はロシアのノボシビルスクという場所で起きました。
アパートで放置された犬
この犬は生きていくのに最低限の水と食料が与えられ、バルコニーへの通路だけは通れるようにされていました。外へは一歩も出ることができません。もちろん散歩することもできません。最低限の食料と水以外のことは何一つ与えられませんでした。
この犬が保護された時には、大量の毛で身体が覆われていたそうです。その体はフンや尿にまみれており、衛生状態は最悪でした。
衛生状態が悪い体毛が体中にあるせいで、呼吸困難に陥っており、動くこともできなくなっていました。
なぜこんなことに
なぜこの犬はこんな目に遭わなければならなかったのでしょうか。この犬の飼い主は一年前に亡くなってしまいました。この犬は親戚に引き取られることになるのですが、そこの親戚は面倒を見ることを放棄して、一年間もずっとアパートの一室に閉じ込めたままほったらかしにします。
しかもその理由がとんでもないものだったのです。
遺品の見張り
親戚は一年前に亡くなった飼い主の遺産を、どのように相続するかを決めていました。その協議が決まるまでは、その犬をアパートにある元飼い主の遺品の番犬とさせたのです。人間の醜いエゴですね。
相続の取り決めが決まった一年後に、その犬は結局保護団体に預けられることになりました。飼うことができないのであれば初めからそうしていれば良いものの、遅すぎる処置でした。しかし、まだこの犬が生きている状態で発見されて良かったです。この犬のケアがすぐに始まりました。
6人がかりで3時間にも及ぶケアが行われました。その体は膿瘍や炎症になっており、ほんとうに辛い生活だったことがわかります。
親戚は前の飼い主につけられていたこの犬の名前すら知りませんでした。そこで、職員さんがこの犬をココスと名付けます。
新しい生活
徐々に回復していったココスは、新しい家族と暮らすことになります。
エレナさんという新しい飼い主と一緒に今は幸せな毎日を過ごしています。
ココスがこれからは健康に暮らしていけることを願ってやみません。