15年間に渡る虐待に耐えかねて調教師を踏み殺した象 86発もの弾丸を体に受け最期を迎えた象の生涯に胸が苦しくなる・・・
何度もHashで取り上げているサーカスの裏側。
華やかなショーとは裏腹に考えられないような出来事がその裏では起こっているのでした。
人間の金儲けの道具として利用される動物たちは大概悲惨な生涯を送っているのでした。
勿論すべてのサーカス団がそうであると断言すれば語弊が生まれてしまうものですが悲しくも
このようなサーカス団が実在しているというのは紛れもない真実です。
今回はある一匹の悲しい象に関してのエピソードを紹介していきたいと思います。
この話のメインとなる象は「タイク」という名前の象でした。
タイクは他の動物同様にサーカスーショーの目玉として扱われていました。
いつものように華やかなショーは盛り上がりを見せサーカスもいよいよクライマックスを迎えようとしていました。
そこで登場したタイク。
調教師と共に登場し観客は歓喜の声を挙げたのでした。
しかしタイクは突然暴れだし勢い余ってそのまま調教師を踏み殺してしまったのでした。
会場にいた誰しもがその一部始終を見ていた為歓喜の声は悲鳴へと変わっていったのでした。
そしてタイクはそのまま逃走し会場から逃げ出していきました!
パニックになる会場。
いつも言われたとおりに演目をこなすタイクに一体何があったというのでしょうか?
急に暴れだしたタイク。
そこには長年たまっていたストレスがありました・・・
タイクは15年間もの間このサーカス団によって飼育されてきました。
しかしそれは飼育とはかけ離れたもので、行われていたのは虐待というほかありませんでした。
その内容は悲惨なものでただひたすら言うことを聞くようになるまで硬い棒で殴り続けるというものでした。
その生活を15年続けてきたタイク。
誰にも相談することもできないし一緒に遊ぶような友達もいない。
正に生き地獄のような生活だったことでしょう・・・
そんなストレスが溜まりに溜まって今回の出来事が起きてしまったのです。
会場から逃げ出したタイク。
街に逃げ出したタイク。
このままでは何の関係もない市民にも被害が出てしまう。
警察も大量に動員されてタイクを止めようとしましたが暴走は止まることはありません。
そして警察は最後の手段に出たのでした。
逃げるタイクめがけて発砲をし続けたのでした・・・
それでもなお逃げ続けるタイク。
身体に喰らった銃弾の数は百発近くに及んでいました。
そして86発目の銃声が街中に鳴り響いた時タイクはその無残な生涯に幕を閉じたのでした。
何も悪い事なんてしていないのに・・・
タイクは人間の手によって虐待され続け、その生涯も人間のエゴによって終わらされてしまったのでした。
見る者には感動と興奮を提供するサーカス。
華やかで素敵なショーをたくさんの練習で見せてくれることは間違いありません。
しかし動物を使ったショーにはこんな現実があるということも忘れないでください・・・