犬にもたれる自閉症の息子を見て母親は嗚咽を止められなかった その理由に胸が熱くなる
自閉症を患う、カイノア君。そしてその母親のシャナさん。
この二人の写真が話題を集めています。
「この瞬間が見えますか?私はこんな経験をしたことがありませんでした。昨日は5歳の自閉症の息子が、自閉症の人のためのサービス犬であるトルネードと初めて会った日でした。私たちはアメリカ人ですが、遠く海を隔てた日本に住んでいます。そしてトルネードと会うための準備を2年間してきました。」
この写真は、息子を見つめる母親を写しています。母親は、息子を抱きしめることも、体を洗うことも、寄り添うことも、触ることも、思うようにできません。そんな息子が始めて会ったサービス犬に自分の意思でもたれかかっているのです。言葉にはできないけれど、心が通じ合っているのです。
そして文章はこう続きます。
公園で友達を作ろうとしても数え切れないほどの失敗を経験してきた息子。この写真の顔は、その息子を見てきた母親が見せた表情なのです。どんな友達もいませんでした。どんなつながりもありませんでした。彼女は家族以外にどんなつながりも作ることができずに、夜に泣いている息子のとなりで座ってきました。どんなに真剣にチャレンジしても、どんなに自閉症の治療に励んでも、友達を作ることはできませんでした。
そして今、彼女は息子の後ろに静かに座り、この光景を眺めているのです。彼女は嗚咽を止めることができず、何も言葉を発することができません。
「様々な病院を駆け巡り下されたすべての診断、今まで費やしてきたすべてのお金、何度にもわたる学校での面談、今まで流してきたすべての涙、すべての前進、すべての後退、そして不安な先の見えない将来。この光景を見て、息子のために奔走したすべてが報われました。トルネードのおかげですべてきっとうまくいくと考えられるようになりました。」
「母として、息子が経験してきた数え切れないほどのチャレンジと痛みの瞬間を見てきました。でも昨日はなぜあそこまで泣いたのかわからないんです。言葉では説明できない気持ちになったんです。」
その感情はシャナさん本人にしかわからないでしょう。
カイノア君の心を家族以外で初めて開かせてくれたトルネード。人間と犬の不思議な絆に胸がつまります。
この家族みんながこれからも幸せな時間を過ごしていけるといいですね。