おじいさんと馬の絆。種族を超えた家族の愛。
人生において死は常についてくるものです。
特に自分の死よりも、身近な人の死は長い人生において何回も体験するものですよね。
今回は一人の老人男性と彼が死ぬまで一緒に生きた馬との切ない物語です。
人間ではなくても、人の死に寄り添う馬の行動にあなたも感動するはずです。
大切な誰かを思う気持ちを思い出してみましょう。
今回の主人公はロベルト・ゴンザレスさん。彼は1970年のベトナム戦争で負傷し、それ以来体がマヒしてしまい、寝たきりの生活を送っていました。
そんな彼には大きな夢がありました。それは「テキサスで牧場を開いて、大きな馬と暮らしたい!」
ゴンザレスさんはその夢を叶えるために必死に努力しました、その結果テキサスで唯一の公認トレーナーとなり、牧場で馬を育てることができるようになりました。
夢を叶えたゴンザレスさん、彼が掴んだ夢の先にあったものとは・・・?
その後、時は過ぎ2016年5月21日。
ゴンザレスさんはテキサスのある病院でその生涯の幕を下そうとしていました。
自分が死ぬのを悟った彼は病院の看護師さんに次のように言いました。
「最後に愛する馬たちと会いたい・・」
ゴンザレスさんの家族は遠く離れた病院まで彼が最も愛していた2頭の馬を連れていきました。
今にも天国へ旅立ってしまいそうなゴンザレスさんを優しく見守る2頭の馬。
「シュガー」と「リンゴ」という名の2頭は優しく彼に寄り添い、キスしました。
するとそれまで目を閉じていたゴンザレスさんは少し目を開きました。
死にゆく前に愛する馬たちを一目見たかったのでしょう。
その後愛する家族、馬たちに見守られ、ゴンザレスさんは天国へ旅立ちました。
彼にとって、大切な馬と過ごした時間はかけがえのない時間に違いありません。
身体が動かない中でも自分の夢を追い続けた彼はその愛した馬と本当の家族になれたのでしょう。
夢を叶え、家族と馬に囲まれて迎えた最期はゴンザレスさんにとってこの上ない幸せだったはず。
あなたも大事な人や動物との絆を再確認してみてはどうですか?