11月12日、アメリカの大統領選挙後の混乱をうけて、ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事が自身のSNSに力強いメッセージを投稿し、注目されています。
クオモ州知事がそのような行動に出た経緯を少しばかり、カンタンに書いておきましょう。
先日、アメリカでは大統領選挙が行われました。
そのことはほとんどの日本人も知っていることだと思いますが、日本に住んでいれば、
「別に日本のことじゃないし、どうでもいいかな~(笑)」
という人も、いるでしょう。確かにそうかもしれませんね。
しかし、他国の(それもアメリカの)大統領選挙が日本に全く関係ないということはありません。
なによりも、当選が確実視されていたヒラリー・クリントン氏が、不動産王として名声をあげていたドナルド・トランプ氏に敗れるという波乱は、少なくとも日本にもその余波を及ばせています。
トランプ氏にヒスパニック組織が抗議、過激発言に「深刻な懸念」 https://t.co/2MhpTv0owD pic.twitter.com/oCWPRy7rJJ
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2016年8月26日
海のむこうの島国でさえ、メディアがトップニュースで報じたり、特集を組んで評論家や専門家に意見を仰いだりする事態になっているのですから、アメリカ本国では言うまでもなく、選挙が終了した後でも各地で抗議デモが行われたりと、大混乱が未だに続いています。
というのも…
新しい大統領候補として正式に選出されたトランプ氏は、差別的ともとれる数々の発言によってかなりの反発を選挙前から招いていたからです。
代表的なものに「メキシコとの国境に壁を建設する」といった発言があるように彼は、異なる文化や人種の存在を認めようという態度が薄い人物として知られてきました。
メキシコ大統領の暴露でトランプ窮地より、
『不法移民40人が警察に守られながら抗議デモ』の方が衝撃。
米国もそういう事になってるのね。https://t.co/wQhhNRnJHJ #Yahooニュース pic.twitter.com/h1ynqzokTs
— trss333 (@trss333) 2016年9月2日
様々な人種や言語、文化が息づいて生活を形成しているニューヨークという街にとっては、トランプ氏の当選はかなり“相性が悪い”ということになります。
今回のそういったアメリカ国内各地で起きている混乱を収めるため、クオモ州知事は、ニューヨークの住む人々だけでなく、トランプ氏の放言によって困っている人たちへに手を差し伸べるような、それでいて非常に強いメッセージ性のある言葉を発信したのでした。