ロンドンの市街でバスのドライバーをしているポールさん。ポールさんはおかしな体験をしました。
バスに乗る犬
2人の男性が犬をバスの中に連れてきました。その時はまだ、ポールさんも何も意識していません。しかし次の瞬間おかしなことが起こるのです。
先ほど乗ってきた2人組の男が犬を連れずに降りてしまいます。いったいどういうことなのでしょうか。他に知り合いでもいたのでしょうか。そこでポールさんはバスを一時停止させて乗客に聞きました。
誰か後ろの席にいる犬を飼っているのかい?
しかし誰からも返事はありません。しかしこのバスはまだ先に進まなければなりません。どうすることもできないので、ポールさんはその犬をバスにそのまま乗せておいてあげます。
誰も名乗りをあげなかったことを考えると当然なのかもしれませんが、その犬はとうとう終点までバスに乗ったままでした。
ポールさんがその犬の元まで行くと、その犬は小刻みに震えているのです。まるで何かを恐れているように。
この犬はどんどん精神的に追い詰められている様子です。なでてあげてもその震えは止まりません。その犬の振る舞いから、とても賢い犬だということが分かります。
引き取り
ポールさんはその犬を家に連れて帰り、面倒を見てあげようとしました。しかし、会社にその報告をすると認められませんでした。もしその犬が病気などを持っていて、ポールさんに何かあった場合は会社の責任になってしまうからです。
結局この犬は専門の機関に引き取られることになります。
それを待っている間もこの犬はそのバスの座席からまったく動こうとしませんでした。
そこでポールさんはドッグフードを買ってきてあげて、保護団体が来るまでそばにいてあげました。
飼い主
しかし、物語はこれだけでは終わりません。なんとこの犬の飼い主が見つかったのです!!
それは2人組の男だったのでしょうか。それとも別の人物なのか。そして、この犬は何に怯えていたのか。