皆さん「パピーミル」という言葉をご存知でしょうか。ブリーダーは大きく分けると二種類あります。一つは「シリアスブリーダー」と呼ばれるブリーダー。彼らは営利目的での活動をしません。主に趣味でやっている人が多く、その目的は血統を残すことです。それに対して「パピーミル」は営利目的で動物を扱うため、劣悪な環境での動物の管理などが問題となっています。
アダム・パスカンドーラさんは動物保護団体の一員で、その日はノースカロライナ州のパピーミルの現場へと向かいました。
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そこで見たものは、他のパピーミルでもよく見られるような典型的な光景だったと言います。動物の精神面や身体的な健康をまったく無視した環境です。
そのうちのひとつの、小屋のような場所は強烈な悪臭が立ち込めた状態でした。備え付けられている水も変色をしているのか、黄緑色のように見えます。
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アダムさんは小さなゲージの中に押し込まれているチワワにすぐ目がいったそうです。
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アダムさんはゲージを開けようとしました。するとお驚いたことに、ゲージがサビついているため全然開きません。おそらく何年間もそのゲージから出たことはないのでしょう。なんと衝撃的な事実。獣医の言うことには、このチワワの健康状態は最低レベルにあったそう。
パピーミルにいる動物は愛に飢えています。アダムさんはこのチワワを抱きあげた瞬間に、このチワワを自分が育てていかなければならないと悟ったそうです。「もう二度とこのような苦しみを味わわせてはいけない」と。
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アダムさんがこのチワワを育て始めると、すぐにある変化が表れました。