「僕にできることは何かないかな?」 交通事故に巻き込まれた犬に寄り添い続けた少年の行動に胸が締め付けられる・・・
人間は年齢を重ねていくことでどんどんと成長していく生き物です。
それは長年の人生の中でたくさんの経験が糧になって吸収していくからです。
つまり年齢を重ねている人や、いろんな経験をしている人のほうが臨機応変に対応できるのです。
しかし中には若くしてまるで大人のような対応ができる人もいるのです。
トルコに暮らしているフセイン・アル・ハサン君もその一人でした。
彼はいまだに続くシリアの内乱のためにトルコに亡命したという悲しい過去を持っているのでした。
そんなハサン君は2017年2月20日に、自宅近くの道で倒れている犬を発見しました。
その犬は見たところ交通事故に遭遇したようでいかにも危険な状態でした。
8歳という年齢ではあったものの勇敢にも自分にできることは何かないか?と考えたハサン君。
震えていた犬を見てあることを思いつきました。
すぐさま家に帰ると毛布を片手に家を飛び出たのでした。
そして先ほどの犬のところまでもっていくと優しく包み込んであげたのでした。
そして近くを通りかかった人にこの犬がおそらく事故に巻き込まれているということを説明し、
救助を呼んでもらえるように説得したのでした。
そして救助隊が連絡を受けて現場に到着しました。
救助隊が到着するまでの間もずっと犬に寄り添っていたハサン君。
しかし彼の思いもむなしくこの犬は静かに息を引き取ってしまったのでした。
結果として悲しい方向へと事態が進んでしまった今回の一件ですが
ハサン君の行動は称賛されるべき勇敢な行動でした。
この行動はのちにフェイスブックを通じて多くの人の目に触れ感動を呼びました。
この時の行動を知った副市長は彼の自宅を訪問し、感謝の意を伝えるとともに新しい毛布をプレゼントしたのでした。
純粋に目の前に困っている動物がいたから助けたい。
そんな気持ちをすぐに行動に移せるのは本当に素晴らしいことです。
優れた行動をするのに年齢は関係ない。
私たちもこんな姿勢を見習って行きたいものです。