怪我した愛犬を抱えて96キロの道のりを2日間歩き続けた男性 彼と犬の深い愛に感動
それは旅行中に起きた悲劇でした。
ワニの強襲
ウェインベストさんと犬のチョコはオーストラリアに旅行している最中でした。ミッチェル川の土手で、愛犬のチョコがイノシシを追いかけていると、川の中から大きなワニが現れました。ワニはチョコにかみつきます。
なんとチョコは川に引きずり込まれてしまいました。しかし少しするとまたチョコが水面から顔を出し、泳いできます。ワニの姿はもう見えません。ベストさんはチョコを水の中から抱き上げ、土手のほうまで運びました。
チョコを治療するために早く病院に連れて行かなければなりません。彼はまず、チョコの応急処置を済ませます。
96キロの道のり
しかし、病院に連れて行こうにも乗り物もありません。そして、一番近い道路でさえ60マイル、つまり約96キロも離れていたのです。
ベストさんはチョコを抱きかかえて病院へと歩き出します。
チョコの重さに耐えきれなくなった時は、チョコに救急キットの鎮痛剤を飲ませて少しだけ歩いてもらいもしましたが、すぐにまた抱きかかえて歩き出します。
丸二日歩き続けたベストさん。なんとか茂みを抜けて、道にたどり着きました。そこでヒッチハイクをしてマリーバにある病院に向かいます。
チョコはそこで緊急手術を受けることになりました。後ろ脚の治療のために、広範囲での手術が求められます。
そしてチョコの手術の結果は、、、
チョコのためなら100万マイルでも歩いた
見事に手術は成功。獣医は、チョコを抱きかかえながらも一番近い動物病院に運んできた彼の行動を称賛しました。
ベストさんはこう話します。
チョコは私の相棒であり、家族のようなものなんだ。彼はこの世で一番の友達さ。チョコと比べればお金なんて僕にはなんの価値もない。私はただ彼に良くなって欲しかった。確かに長い距離を私は歩いたけれども、彼のためなら100万マイルだって歩いたよ
大きな犬を抱えて丸二日間歩き続けたベストさん。想像を絶するような肉体への負担。いくら想像してみてもそのつらさは本人にしかわからないでしょう。しかし、ベストさんにとっては自分の体ではなく、チョコが怪我を負って苦しんでいるほうがよほどつらいのでしょうね。チョコのためなら100万マイルでも歩いたという言葉に、チョコへの深い愛情を感じます。
犬と人間の愛があふれる実話でした。チョコ君が早く元気になることを願います。