「夢は甲子園でスコアをつけること」 志半ばで旅立った女子マネージャーの想いを胸に予選へ挑む野球部の姿に感動!

どんな”夢”でもあきらめなければ必ず叶う。
よく耳にする言葉です。
無責任な言葉のようにも思えますが実際に夢をかなえた人達がそうしているのを見ると
あながち間違ってはいないはずです。

しかしそう簡単に夢は叶うものではありません。
逆に言えば簡単に叶わないから夢として持ち続けることができるのです。
夢を叶えることなくこの世を去った一人の女の子がいました。
彼女は野球部のマネージャーで「甲子園の舞台でスコアをつける」ことが夢でした。
この野球部のマネージャーのことを投稿したツイートに反響が集まっているのでご紹介したいと思います。

彼女の名前は舟木さん。
高校生という若さで今年の5月30日にこの世を去りました。
ほんの1,2年前までは元気な姿だった舟木さんに何があったのか?

舟木さんが体調を崩したのは昨年の夏頃の大会中でした。
試合の最中に体調不良を訴えたそうです。
突然の出来事にはじめはみんな驚いたそうですが、
すぐに良くなるだろうと思いその時はそれで事なきを得ました。

しかし一向に体調はよくならず舟木さんは仲間であるチームメイトに
自身のことに関してすべてを説明する決心をしたのでした。
そして野球部の部員を集めて真実を口にしました。

腫瘍が見つかったの。悪性なので、入院することになるかもしれない。

その場にいた誰もが言葉を失いました。
普段聞きなれない「悪性の腫瘍」という単語は高校生の耳には重いものでした。
そんな時どんよりとした空気を変えたのはキャプテンの一言でした。
彼の名は緒方君。その言葉は”強い意志”が感じられる一言でした。

頑張って、あみを甲子園に連れて行こう。

まさにキャプテンに就くに相応しい精悍な言葉でした。

出典 www.ashinari.com

しかし現実の世界はあまりにも無情なものでした。

5月。末期を迎えていた舟木さんのことを知っていた監督が部員たちに
「見舞いに行ってこい。」と伝えました。
薄々その時が近いのを分かっていた部員たちは溢れそうになる涙を抑えながら
喋ることのできない舟木さんを懸命に励まし続けました。

そして5月30日。
仲間たちの想いは残念ながら届かず舟木さんはその生涯に幕を閉じました。
亡くなる間際にもスコアシートを片手に野球中継を見ていたという舟木さん。
「甲子園に行って、スコアを付けられなかったら困るでしょ。」そんな風に話していたそうです。
あまりにも惜しい彼女の死に心が締め付けられました。

出典 YouTube

舟木さんの思いを無駄にしないためにも絶対に甲子園に行くことを誓った野球部のメンバーたち。
彼らが所属している古賀竟成館は7月10日から福岡大会をスタートさせます。

どんなに苦しい戦いになっても絶対にあきらめない。舟木には、天国から甲子園のスコアをつけてほしい。

こう誓った部員たち。
彼らには誰よりも強い応援がついているはずです。
舟木さんの為にも是非正々堂々と良いプレーを披露して甲子園の舞台に駒を進めてほしいと願います。

出典 Pinterest

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