「いかなる理由でも再試は認めません」 倒れていた老人を救出して試験に遅れた生徒に伝えられた学校のルール。途方に暮れている生徒を救ったのは一本の電話だった!
学生時代と言えば試験が付き物ですよね。
どんな学校にも試験が必ずといっていいほどあります。
それは普段の授業での理解を調査することとそれをどのように応用することが出来るかなどを確かめる
大切な過程の一つなのです。
そこまでの準備が大変で一発で実力を発揮しなければならず、苦手意識を持っている人も多いはず・・・
それだけに学校側も試験に重きを置いているところが多いのが現状です。
しかし時としてそれは行き過ぎてしまうことも・・・
今回はそんな試験にまつわるエピソードを紹介していきたいと思います。
とある私立進学校では一年の締めとも呼べる学年末考査が迫っていました。
多くの学生がこの時の為に大量の時間を勉強に費やしていました。
年度末考査当日、1人の女子生徒も他の生徒同様に学校へと向かっていました。
すると目の前には苦しそうな顔をしているおばあさんが道に倒れていました。
女子生徒はすぐさま携帯電話を使って救急車を呼び出し、おばあさんの付き添いとして救急車に乗ったのでした。
道中、テストには遅れてしまうこととそうなるまでの理由を学校に電話して伝えたのでした。
病院に着くとおばあさんは無事であることが確認されました。
取りあえず一安心とホッと胸を撫で下ろし、学校へと向かう女子生徒。
すると学校でトンデモナイ言葉が彼女を待っていたのでした!
「如何なる理由であれ、試験に間に合わなかったのだから再試験は無し」
女子生徒は我が耳を疑いました。
「そんなはずはない・・・」
そう思った彼女は先生に納得のいく説明を求めます。
しかし正論に次ぐ正論で言いくるめられてしまった女子生徒。
悔しい思いを堪えつつ、試験を受けられないまま家に帰ることになってしまった女子生徒。
やりきれない気持ちで沈んでいると家の電話が鳴り響いたのでした!
しかも電話をかけてきたのは学校だったのです。
電話の内容は「学年末考査の再試を行う」というものでした。
「えっ」散々再試は行わないと言っていたのに何で?
すぐさま学校へと向かい、再試を行うことになった理由を尋ねてみました。
理由を聞いてみると、
あの時救出したおばあさんから学校に電話があったそうで、説得されたそうなのです。
実は救出したおばあさんはこの学校の卒業生だそうで、電話に出た先生に向かって何度も女子生徒に試験を受けさせるように
お願いしたのだというのです。
「試験のルールよりも、人として素晴らしい事をしたという人間性を見てあげて欲しい」
そうしきりに言ったそうです。
確かに学校側が定めたルールには則っていなかった今回の女子生徒の行動。
しかし目の前で苦しんでいる人を見捨ててまでテストを受けることに果たして意味があるのでしょうか?
勉強をしているだけでは決して身につかないものも世の中にはたくさんあります。
おばあさんの言っているように人として立派な行動をとった彼女にはこれからもこの心を忘れずに成長して欲しいものです。