【夏の高校野球】仲間への想い胸に、短い夏が終わる。

彼女が亡くなる直前、病床を見舞ったナインは、彼女に甲子園出場を誓いました。

「甲子園に連れて行くから」
「夏の大会でスコアを書いてほしい。勝ち進んで時間をつくるから絶対治して」

反応することもままならないくらいに彼女の状態は厳しかったようですが、
病室でそういった決意を口にしてくれた選手の手を、彼女はしっかり握り返したそうです。
彼女が亡くなったのは、そのわずか2日後のことでした。

竟成館ナインは、この夏の戦いに挑みました。
おそらく並々ならぬ想いを胸に秘め、この夏に向けて準備をしていったんだと思います。

しかし、現実はそう甘くはありません。
7月10日、筑豊緑地野球場で行われた福岡県予選2回戦で光陵高校と対戦。
10-0の5回コールド負け。まさに完敗というべき試合でした。

先発した谷口くんは「背番号1をもらったのに結果が出せず申し訳ない」と悔しさを滲ませ、
主将である緒方くんも「勝たせてあげられなくて悔しい」と口にしました。

あみさんは亡くなる直前まで、プロ野球中継を見ながらスコアをつけていたそうです。
「甲子園に行ってスコアをつけられなかったら困るでしょ」という病床での彼女の言葉は、
竟成館ナインが甲子園に行けると信じて疑わなかったからではないかと思います。

夏の高校野球は、夢の舞台である甲子園がどうしてもピックアップされることが多いですが、
テレビには映りきらない地方予選にもこういったドラマがあります。

一生懸命になることや、仲間を思いやることの大切さを、毎年気づかせてくれる高校野球ですが、

今年も、全国の高校球児たちから改めていろんなことを教えられそうな夏になりそうです。

最後に、初戦敗退はしましたが、この夏を戦い抜いた古賀竟成館高校野球部には、
「外で学んだことを野球に。野球で学んだことを外に。」という竟成館野球部の教えの下、
誇りをもって最後の高校生活を過ごしてほしいと思います。

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