世界最古の技術で現代によみがえる!光の透き通るガラス茶碗「パート・ド・ヴェール」の美しい姿はまさに海の洞窟!
光があたって透き通る、不思議な色模様入りの茶碗。
なんでも、とてつもなく古い歴史をもつガラス技術が使われており、耐熱素材を使っていないのにもかかわらず、熱湯を注いでも大丈夫なのだという。
とっても綺麗です。
先日もご紹介したばかりですが、本日の七事式でも活躍して貰いましたパート・ド・ヴェール茶碗(´▽`)ノ
耐熱ガラスではありませんが、熱湯も普通に使えます♪
紀元前から伝わる世界最古の硝子技法は、伊達じゃありません(`・ω・´)o pic.twitter.com/7g4Z8moQrC
— 茶人・菊池憲之-茶道の耳寄り情報をお届け (@kikuchinoriyuki) 2016年7月3日
上の画像は、東京都墨田区にある店舗「茶道具専門店 (有)菊池商店」で働く茶人・菊池憲之さんがツイートして話題を呼んだもの。パート・ド・ヴェール(Pâte de verre)は、フランス語で「ガラスの練り粉」という意味を持っており、その起源は古代メソポタミア時代まで遡るとのこと。
数十年前までは「幻の硝子」と呼ばれていたこのパート・ド・ヴェールは、作っていく際の行程がとても多く、時間と手間がかかることから次第に廃れてゆき、伝統を継承していけなくなったことが何度もあったそうです。見とれてしまいますね。
まるで海中を覗き込んだかのような景色が印象的な、パート・ド・ヴェール肩衝茶入♪(^^)
陽にあたると静かな輝きを見せますが、小間で使用してるとガラスである事にすら気付かれない事もある(笑)ぐらい、奥ゆかしい子なんです☆ pic.twitter.com/becHRHAIQ0
— 茶人・菊池憲之-茶道の耳寄り情報をお届け (@kikuchinoriyuki) 2016年6月3日
菊池さんはその他に茶道文化に関することや、伝統的な茶器や容器を紹介しています。魅力的な器の世界をのぞいてみてはいかがでしょう?
江戸切子や薩摩焼など、そのほかの茶器もとても綺麗で必見です!(次ページへ)
薄茶器は、江戸切子の瑠璃被籠目紋大棗ですヾ(o´∀`o)ノ
やはり最後は江戸の華♪
地元が誇る伝統工芸、江戸切子に大活躍してもらいました(^o^)o pic.twitter.com/byIBOWYhIx
— 茶人・菊池憲之-茶道の耳寄り情報をお届け (@kikuchinoriyuki) 2016年7月14日
薩摩焼の夕顔平茶碗にて、お仕事あがりの一服なう☆ヾ(≧∇≦)
金地に鮮やかに描かれた夕顔がとっても印象的で、繊細な絵付けについつい見惚れてしまいます(//∇//) pic.twitter.com/kSA2JlaIf6
— 茶人・菊池憲之-茶道の耳寄り情報をお届け (@kikuchinoriyuki) 2016年7月17日
こちらは金砂子(きんすなこ)桔梗茶碗(´▽`)ノ
金砂子は派手に思われがちですが、お茶室では意外と物静かなんです♪
わが家の桔梗も咲いてきましたが、開花時期は夏ながら秋の七草の一つでもありますので、夏~中秋ぐらいまで使えます☆ pic.twitter.com/JQ4zpFD9aL
— 茶人・菊池憲之-茶道の耳寄り情報をお届け (@kikuchinoriyuki) 2016年6月2日
例えば150年以上の歴史を持つ江戸切子は、今やバカラに匹敵する世界屈指の高度な技術を誇ります♪
焼物に種類があるように、硝子にも様々な産地や種類があります☆
焼物と同じ感覚で硝子に向き合うと、その伝統や魅力に気付かされます♪ pic.twitter.com/ybyhmNCR4B
— 茶人・菊池憲之-茶道の耳寄り情報をお届け (@kikuchinoriyuki) 2016年7月12日
硝子茶碗で、お仕事あがりの一服なう♪ヾ(*´▽`*)ノ
清涼感たっぷりの景色をもって、ジトッとした憂鬱な気候を気持ちの中から吹き飛ばしちゃいます☆ヾ(≧∇≦) pic.twitter.com/z2qqa66HPB
— 茶人・菊池憲之-茶道の耳寄り情報をお届け (@kikuchinoriyuki) 2016年6月25日
こちらは江戸切子の義山蓋置☆
明治時代に晴海商店がバカラ社に依頼して制作したカットグラス(晴海好み)の蓋置を写したもので、数年前に茶道雑誌にも掲載されたモデルです(´▽`)ノ
これからますます、義山茶道具が楽しい季節ですね♪ pic.twitter.com/b837TvWOOF
— 茶人・菊池憲之-茶道の耳寄り情報をお届け (@kikuchinoriyuki) 2016年5月12日
こちらは、鷺草画の金箔押水晶香合(´▽`)ノ
ガラスではありません♪
水晶細工は「甲州貴石細工」が特に有名で、実は水晶も伝統工芸として古くから根付いているんです(^.^)
水晶とガラスの見分け方は、ネットで検索☆ヾ(≧∇≦) pic.twitter.com/e206kTlRx9
— 茶人・菊池憲之-茶道の耳寄り情報をお届け (@kikuchinoriyuki) 2016年7月10日
その他のツイートはコチラから。菊池さんによると、いまのところパート・ド・ヴェールの茶道具は、「茶入」のみ少数販売をされているそうです。
気に入っちゃった人は「茶道具専門店 (有)菊池商店」へ問い合わせてみてください。