「美しい子犬を捨てたあなたへ」 犬を捨てた飼い主に対して書かれた手紙の内容、あなたはどう思いますか?
人間の身勝手な理由で捨てられる動物が世のなかにたくさんいます。
一度飼い主としてその動物を飼ったらきちんと責任をもって育てることは当然の義務です。
しかし悲しいことに多くの動物たちが捨てられているのが現実です。
アメリカノースカロライナ州在住のターニャ・スリットさんは動物愛護団体に所属しており
前述のように捨てられた動物たちを保護するという活動を行っています。
今回はそんな彼女が実際に体験した話をご紹介したいと思います。
ある日子供を連れて公園へと出かけました。
広い公園の中を子供とともに遊びまわっていると
公園の端っこの方に子犬を連れた人が車から降りてくるのが見えました。
最初から凝視していたわけではなくなんとなく目に入ってきたその人と犬を眺めていると
仲睦まじそうに遊んでいました。
飼い主さんがあそこにいる鳥を追いかけておいでと言うとペットのワンちゃんは
嬉しそうに指示通りに動き始めました。
微笑ましい光景だなと思い目を奪われていたターニャさん。
すると信じられない瞬間が5秒後に彼女の目に飛び込んできました!
飼い主の元を離れ言われた通りに一目散に鳥を追いかけ始めた犬を確認した飼い主は
直ぐに車に戻り、あろうことか自分のペットを置いてそのまま車で立ち去ってしまったのでした。
さっきまでの楽しそうで微笑ましい瞬間は一体何だったの?
そんなことを思いながらも飼い主を必死に追いかける子犬を保護したターニャさん。
言葉にできない怒りが彼女を襲いました。
そしてその怒りが彼女をある行動へと駆り立てるのでした。
棄てられた犬を保護し、子供と一緒に家に帰ったターニャさん。
その日のうちに今日起こった出来事の一部始終を彼女のFacebookに投稿することにしました。
そしてそのFacebookで犬を捨てた飼い主に対しての手紙を書くことを決意しました。
さっき、この美しい子犬を捨てたあなたへ。
今この子は、安全な場所で保護されています。
私はあの瞬間、自分の子どもたちと公園にいました。そして、あなたがこの子のリードを引っ張って車から降りるのを目撃しました。あなたは子犬のリードを外すと、「あそこにいる鳥を追いかけておいで」と指差していましたね。
私はその光景を見て「微笑ましいなあ」と思っていました。だって、犬がとても嬉しそうに見えたんだもの。でも次の瞬間、あなたは急いで車に戻って去って行った!私、ゾッとしたわ!
驚いた子犬はあなたの車を追いかけたけど、他の車にひかれなかったのは幸運だと思う。その後、私は子どもたちと愛犬を連れながら子犬を保護しました。
アニマルシェルターに連れていって、マイクロチップを読み込んでもらうことにしました。私はこの子の名前を知らないけれど、とても素敵な名前をつけてあげるつもりです。
保護したから、この子は今夜寒さに震えたり、飢えを感じたりすることはありません。そして今後、二度とゴミのように捨てられることはないと断言します。
このような内容の手紙を書いたターニャさん。
以下の投稿が原文です。
現在保護されたこの犬には「レミー」という名前が付けられており
ターニャさんの家で愛されながらすくすくと成長しているそうです。
ターニャさんのこの一連の行動には勇気づけられますが、
先に紹介した飼い主のような人間がいるのかと思うと残念な気持ちが生まれてきます。
どんな事情があったかはこの話からは分かりませんが、自分が育てている「子供」を
むやみに捨てるようなことがあってはなりません。
このような人が一人でも減って動物たちと共存できるような環境を作っていくことが求めれているのかもしれません。