なぜ、質問を遮ったのでしょう。
インタビューのカメラマンが撮っていた映像にも、遮る様子が映っていました。
その理由は、実際に放送された映像を見ればわかります。
そうです、ちょうどスタジアム内に流れたアメリカ国歌に耳を傾けていたのです。
真剣なまなざしで国旗が掲揚される方向を見据えるボルト選手、まさにその姿勢も金メダルでした。
国歌が流れ終わると、再び向き直りインタビューを続行。
他者への尊敬や敬意を忘れない素晴らしいスポーツマンであることも証明された一幕でした。
ボルト選手は、今回のリオオリンピックが最後のオリンピックであると、世界各国のメディアが報じていました。世界選手権を含め、他の大会では見られることもあると思いますが、次が東京オリンピックであるだけになんとも残念です。それでも、彼にとっては最期に有終の美を飾ったリオオリンピックになったのではないでしょうか。
トラックの中だけでなく、外にいても魅せた彼の勇姿を、忘れることはないでしょう。