2016年8月、アメリカのマサチューセッツ州にあるマクドナルドで1人の従業員の退職パーティーが盛大に行われました。パーティーの主役はフレイア・デイヴィッドさん、52歳。1984年から32年間、このマクドナルドでフライドポテトの調理を担当したフレイアさんはダウン症の女性です。
先月、アメリカ・マサチューセッツ州のマクドナルドで一人の従業員の退職パーティーが盛大に執り行われました。
パーティーの主役は、フレイア・デイヴィッドさん、52歳。1984年からの32年間という長きにわたって、マクドナルドでフライドポテトの調理を担当してきた彼女は、ダウン症を患っています。
フレイアさんがマクドナルドで働き始めた当初、彼女の母親は、彼女がうまく仕事をこなせるかどうか、とても心配していたんだそうです。確かに、ダウン症を患い、健常の人とは違った条件で健常の人と一緒に働かなくてはいけないというのは、非常に難しいものがあったと思います。
それでも、フレイアさんは仕事が大好きで、必死にポテトを作り続けました。一所懸命な彼女の姿を知ったお客さんも、彼女のことが大好きになっていったそうです。
それからというもの、実に32年間にわたって美味しいマックのポテトを週5日調理し続けました。
しかし、50歳を超え次第に高齢化していくフレイアさんは2016年に入ってから物忘れが多くなってきたと、彼女の母親が気付いたのです。そして彼女に、仕事を辞めるように促したのでした。
マクドナルドでの仕事は、フレイアさんにとっては生きることそのものでした。その彼女がマクドナルドに与えてくれた功績を称え、そして感謝のしるしとして、同僚たちが退職パーティーを開いてくれたんだそうです。