二本の足を失っても、最愛の子供を失っても生き続けた一匹の犬 その後彼女の人生は180度転換し・・・

人の数も動物の数もスケール違いで多い中国。
最近では国の成長に伴い一部の人々の暮らしは大きく変わりつつあります。
しかし依然として光の当たらない人々が数多く存在し、それは動物たちにも当てはまるものでした。

中国山西省に一匹の犬がいました。
彼女の名は「シィ」。
シィは元々飼われていた犬だったのですが、無情なことに飼い主はシィを見捨ててどこかへ消えてしまったのでした。
生きていくうえで大切な食糧源を失ったシィは路頭に迷いました。
自分一人で生きていくには自分の力でしっかりと食料を確保していく必要がありました。
そんな時にシィに不幸が訪れてしまいました。

いつものようにシィが食料を探し求めて彷徨っているときのこと。
線路内に入ってしまっていたシィに電車が衝突。
シィは後ろ足2本を失ってしまいました。

恐らく彼女は失意に打ちひしがれたことでしょう。
どんなに痛かったことか・・・
誰も治療をしてくれる人もいない環境でした。
しかしそれでもシィは前を向いて生き続けました。

そんな状態のシィはなんと4匹の子供を出産したのでした。
2本足の状態での出産には世界中で話題を呼びました。
このことが後に大きな転機になるとはシィには想像もつかなかったことでしょう。
この出産が報じられるとある変化が起こりました。

何と報道が世界中で報じられると動物保護団体アニマル・アジアの創始者である
ジル・ロビンソンさんがシィに目を付けたのでした。

このことがきっかけでシィ一家は保護されることになりました。
そんな辛い生活からの脱却への糸口が見つかった直後更なる悲劇がシィを襲いました。

保護した子供たちの4匹の内、3匹がジステンパーというウイルスに感染していたのでした。
治療をしようにも間に合わずこの3匹は短い生涯を終えました。

せめてシィにはこの後を生き抜いて欲しいそんな思いからジルさんは彼女を動物病院へと搬送。
切断された足は轢かれた際の電車の熱によって肌が焼かれておりその結果出血が防げたそうでした。
これだけは不幸中の幸いだったそうでそれによって命を取り留めることが出来たそうです。

出典 dailymail

この後新たな飼い主に出迎えられたシィは「リリー」という名前になって第二の人生が始まりました。

出典 dailymail

想像もつかないような波乱万丈の生涯を送ってきたリリー。
しかし今では新しい家族もでき、動物虐待撲滅の「動物大使」を務めるなど様々な活躍をしています。
まさかあの時の出産がきっかけでこんな事態にまで発展することになろうとは・・・

足を失っても家族を失っても前を向き続けてきたリリー。
彼女の身になって考えることなどどうやってもできませんが想像を絶する体験をしているはずです。
これからの人生をせめて楽しく暮らしてほしいと切に願います!

出典 dailymail

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