「様」を付けて呼んだら患者さんの態度が横柄に・・・?とある新聞の投書が話題に
サービス業の社員教育や、クレーマーの常套句として多く用いられる言葉、「お客様は神様です」。
元々は、演歌歌手の三波春夫さんが、客席にいらっしゃるお客様を神様と捉えて最高の芸をお見せする、といった意味で仰った言葉だそうです。
最近では、このフレーズの勘違いにも見られるように、サービスを受ける側としての態度をはき違えている「お客様」が増えているように思われます。
そんな状態が浮き彫りになったとも言える出来事を紹介したいと思います。
では、こちらの朝日新聞に掲載された記事に関するツイートをご覧ください。
こないだ新聞に病院内で患者を様付けするようにしたらどんどん横柄になっていったので、対応を戻したら元に戻ったとかいう怖い社会実験みたいな話載ってたけど、近鉄の件でお客にご迷惑をおかけした車掌が悪いみたいな流れになってるの聞くと地獄感ある pic.twitter.com/EppqvVSIss
— ありがとうアイカツ (@katoyuu) 2016年9月22日
呼び方が「さん」から「様」へ変わる、たったそれだけのことで患者さんの態度が横柄になる。これは、サービス業がお客さんに対して丁寧に対応しようとし過ぎた結果、横柄なクレーマーが増えてしまっているという現状を如実に現わしているのではないでしょうか?
このツイートに対する様々な反応をご覧ください。
@katoyuu 二次救急や三次救急が疲弊して看板を返上してる現状では、医療はいつ自分の街からなくなってもおかしくない「限られた資源」。
そういう絶賛崩壊中のインフラにまで「医療はサービス業」といって「お客様は神様」論を振りかざす「患者様」はとっとと仏様になって欲しい。
— KRTさん@ぷにぷにするぷに (@KRTsan30) 2016年9月23日
@katoyuu 心の中には自分の方が偉いという意識がある限りこういう事案は減らないと思うんだ。
お客様ではなくて利用者なんで「使わせてもらってる」
この意識を今の日本人は失ったと思うんですよね。
仕事中はやっぱりお客様って言いますので昔はお客様は神様ですって言うあの人を恨んだよ— うますた㌠ (@uma_style) 2016年9月22日
丁度その頃、ワイが通っている病院も「様」になった。
イラッとした。
なぜイラッとしたかというと、待ち時間を短くするとか何番まで診察が進んだかの情報を出すとかの対策を講じず「呼び方を丁寧にすればよかろう」的な安直な発想が気に入らなかったから。— 山田喜三郎@闇の左手 (@kisaburo_y) 2016年9月23日
@katoyuu 本当に様付けしたことで横柄になったのだろうか?短絡的すぎる。もっとほかの原因があるのではないか。
— 苫栖 茂亜 (@paideuo) 2016年9月23日
サービスを提供する側が利用者を「お客様」扱いすることは、もしかしたらサービス自体の価値を自ら低下させることになり、利用者の質が低下する原因になるのかもしれません。
こういった事例をきっかけに提供者と利用者が互いを尊重しあう環境が作られていくようになると良いですね。