撮影した写真の中からどれを買うかを選んでいる時、娘が私の腕の中で親指を口にくわえた。ペニーはそれを見ると、すぐに写真選びをやめてこう言ったの。「この子の目を見て!」
そして私の腕を掴むと、「こっちに来て」と撮影室に連れ戻そうとした。私は何の準備もしてなかったからすぐに断ったのにペニーは聞いてくれなかったわ。照明の下まで連れてくると「目を閉じて」と彼女はささやいたの。
言われた通りにしたわ。まだ指をくわえたままの娘を腕に抱えて、カメラの前に立ったの。その瞬間に、この写真に写る私がどんなにみすぼらしいかなんて気にすることを止めたわ。不思議なことに撮影されている間に色んな感情が湧き出てきたの。そしてこの子の母親になれたということが本当に幸せだと感じたわ。
シャッター音が数回聞こえると、ペニーが私のところに戻ってきて、私の目を見つめてきた。「娘さんはあなたがどんな格好かなんて気にしてないわよ。」彼女は言ったわ。「いつかこの赤ちゃんがあなたの写真を欲しがる時が来る。母娘が一緒に写っている写真をね。あなたがメイクをしているか、髪型をセットしているかなんて関係ないわ。娘さんのためにこの写真はとっておくべきだわ。」
彼女は正しかったわ。その時、顔も見たことがない自分の祖父と叔母のことが頭をよぎったの。2人とも夫や子供を残して40歳にもならずに乳がんでこの世を去ったわ。私は何の写真も娘に残さないでこの世を後にすることなんてしたくない。
今この写真は目立つ位置に置いてあるの。とてもお気に入りの写真だわ!そして今までもらった贈り物の中で最も大切なもの。もし写真を撮ってくれたのがペニーじゃなかったらこの写真は存在していなかった。しかもこの年の写真はこれしかないの。ペニーありがとう。こんなにも素敵なプレゼントと、最高の思い出をくれて。
このfacebookの投稿を見た多くの人が同じように家族の写真をアップロードし始めました。ぜひ皆さんも今この瞬間のうちにご家族の方たちと写真を撮ってみるのも良いかもしれません。
その記憶は一生のものとなるでしょう。