伝えられるのは氷山の一角!身勝手な人間の「多頭飼育」が引き起こすイヌやネコの悲惨な現実とは

あまりにも悲惨な「多頭飼育」の現実

昨年末、長崎市内で活動しているボランティア団体「R&G長崎の保健所の命を救う会」(以下救う会)が、
およそ50匹にもなるマルチーズを保護しました。

なぜ、こんなにもたくさんのマルチーズが保護される事態になってしまったのか。
それは「多頭飼育」という状況が引き起こした悲劇だったのです。

保護されたマルチーズたちは、不妊治療もされずに繁殖を繰り返し、
さらにその生活環境も極めて劣悪な状態で、飼育を専門にしている人に飼われているわけではなく、一般家庭で一般人が飼育していたのでした。
つまり言い換えるならば、「多頭飼育」が引き起こしたこの状態は、飼い主の飼育能力がなくなっている状態のことを指しているのです。


(出典 長崎新聞)


(出典 長崎新聞)

マルチーズたちを飼っていたのは、50代の女性。別居する80代の母親の家で放し飼いにして彼らを飼っていたのです。飼い主の母親(80代)は、数年前から犬猫譲渡会という、身寄りのない犬や猫たちと里親をつなぐ交流会に訪れていましたが、あまりに頻繁に現れるので多頭飼育を疑われていたのでした。
そして犬を譲渡するか、不妊治療を勧めるかしたけれどもそれに応じなかった、というのが今回の事態の発端でした。

この母親が譲渡会に来た際に「家にまだ犬がいる」と話したため、救う会代表の浦川さんが自宅まで同行。
オス36匹、メス14匹の犬が放し飼いにされていたのです。
糞尿で汚れた、踏み場のない部屋に50匹が閉じ込められて…

とても犬が幸せに過ごせる環境ではないとすぐさま判断し、彼女を説得。
50匹の犬すべてを保護するに至りました。


(出典 長崎新聞)


(出典 長崎新聞)

浦川さんは彼らを、こちらもボランティア団体の長崎ライフオブアニマルに連れて行き、そこから体の洗浄や健康診断といった依頼をしたのでした。

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