エスカレーターを嫌がるようになった盲導犬 背中に小型カメラをつけると衝撃の事実が発覚した
この盲導犬の名前はキカ。キカのご主人様が視覚障碍者のアミットさん。イギリスのロンドンで暮らしています。
出典 metro
エスカレーター
アミットさんは、急患を診るお医者さんでした。しかし、5年前に円錐角膜症という病気でその視力を失っていしまいます。視力を失ったことによりアミットさんは失意のどん底に突き落とされます。
何をするにも不自由な上に、周りからの差別もあったようです。そしてキカさんは家から出たがらなくなります。
しかし、そんな状況を変えたのはキカの存在でした。
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アミットさんはキカのおかげで外を歩けるようになりました。
しかしある日、いつも利用しているエスカレーターにキカが乗りたがりません。どうしたというのでしょうか。
そんな日々が続き、不審に思ったアミットさんはキカの背中に小型カメラを取り付けます。
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そこに写っていたものは衝撃的な映像でした。
暴力
その映像を奥さんと確認したアミットさん。
そこに映っていたのは、エスカレーターに乗っているキカのことを鞄や傘で叩いたり、蹴りを入れている心無い人間たちだったのです。
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キカとアミットさんがエスカレーターに乗ると、横の一列を使ってしまいます。(そもそもエスカレーターは止まって利用するのが正しい方法です。)
そこでエスカレーターの片側をすり抜けるように歩いている列が止まってしまいます。それを嫌がる心無い人たちが「邪魔だ」と言わんばかりにキカに暴力を振るうのです。
とても恥ずかしい人間ですよね。
その暴力が原因で、キカはエスカレーターに乗りたがらなくなったのでした。盲導犬は吠えないように訓練されています。だからキカはずっと我慢してきたのです。声をあげることなくじっと耐えていたのです。
弱い者の気持ちを
BBCロンドンはこの問題を大きく取り上げました。アミットさんは弱い者の気持ちをもう少し考えられる社会になってほしいと語ります。
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もし盲導犬を見かけたら、そっと見守るようにしてください。可愛いからといって触ることも、盲導犬を困らせてしまいます。盲導犬に暴力をふるうなんてことは論外です。
道を優先的に譲ってあげる。温かい気持ちで見守る。
決して難しいことではないと思います。
アミットさんやキカが安心して暮らせるような優しい世の中になると良いですね。