私たちは犬を飼っているという立場です。つまり命を預かり、面倒をみているということなのです。しかし面倒を見る立場であるはずの人間が、犬に命を救われるといったケースが実は多くあります。この事件もそうでした。
カイリー
シェパードミックスの犬であるこの犬の名前は「カイリー」。3歳のメスです。
カイリーは里親を募集する施設にいました。しかし、なかなかカイリーを引き取りたいという人がありません。実は、カイリーは少し奇妙な行動を取ることがあるのです。知らない人から手を触れられると、敵意をむき出しにしてしまいます。それは、カイリーが元の飼い主に虐待などを受けたあげく捨てられたことが影響していました。彼女は精神的に苦しい状態だったのです。
このままカイリーを誰も引き取らなければ、処分されてしまうことになります。なんとかそれを食い止めたかった職員は、facebookで更に多くの人へ引き取ってくれるようにお願いしました。
処分が決定されるまであと少しの状況になり、やっと新しい飼い主さんが見つかります。
新しい飼い主さんの名前は、スージーさん。
最初のうちはカイリーもスージーさんに馴染めなくて、大変な時期もあったそうです。しかし、スージーさんの温かい優しさにより、カイリーは次第に心が回復していきます。そんな矢先に今回の出来事は起きたのです。
異臭
2016年の12月30日。カイリーは突然吠え始めました。スージーさんがなだめにいくも、その勢いは止まりません。いったいどうしたというのでしょう。
カイリーは何かを伝えようとしているようでした。そして、スージーさんを外へと連れ出します。そこでスージーさんはそこら中に立ち込める異臭に気がつくのです。
いったい何が起きていたのでしょう。