【カンタン解説!】なぜクロネコヤマトは値上げに踏み切ったの?―買ったモノが届かない未来がくる?

いま、何が起きているの?(問題点)

①Amazonの荷物の増加
通販を利用する人が爆発的に多くなったため、全体としての荷物の個数自体が多くなりました。

②配達時間の延長
Amazonの荷物が多くなったためにドライバーさんの配達時間が延びてしまうことに…
したがって、ヤマト運輸だけでなく配達業界全体の労働時間が以前より延びています。

③再配達の多さ
通販サイト利用者が多くなったために、必然的に不在にしている人の数も多くなり、
もう一度届けてほしい(再配達)と依頼する人もしたがって多くなってしまいました…

④労働時間とお給料
労働時間はAmazonの件で述べた通り(①、②)ですが、
お給料については、以前は配達業界で働くドライバーは高給取りの花形で、人気の職業でした。
働けば働くほど稼げると言われてきましたが、国が主導する規制緩和によって業界に参入する垣根が低くなり、様々な企業が入ってきました。
様々な企業が入ってくれば、それほど価格競争は激しくなりますよね。
次第に「どれだけ安く運べるか」の競争になっていきました。そのため、少しずつ、そして確実に従業員のお給料も低くなっていったのです。

さて、ひととおり問題点を説明したので、ここからはそれに対応する形で解決策をまとめてみました。
あわせて読んでみてください。

これから何が変わっていくの?(解決策)

⇒①Amazonからの荷受け(荷物を預かること)を抑える&配送料の値上げ
荷物の量を抑制することでドライバーさんの負担はいくらか減ると見ているようです。
また、彼らの負担を減らすもう一つのやり方として配送料を上げること(値上げ)が挙げられます。
しかし、そのためには荷主(荷物を出す人)であるAmazonと交渉しなければなりません
交渉に関しては、するのか、しないのか…これからの話になります。

⇒②配達時間帯の変更
クロネコヤマトには配達時間帯区分が6つありますが、ご存知でしょうか?
時間の早い順から
「午前中」「12~14時」「14~16時」「16~18時」「18~20時」「20~21時」
となっています。しかし、この6区分を6月から5区分に削減するとヤマト運輸は最近発表しました。
具体的には「12~14時」と「20~21時」の廃止「19~21時」の新設です。
お昼ご飯の休憩すら取れていなかったり、夜遅くの労働を改めるための対応なんだそうです。

⇒③宅配ロッカーの設置&再配達の有料化
「同じ家に二度以上行くこと」は配達する側からすれば、ロスでしかありません。
そのため、最近タワーマンションなどでも採用されている宅配ロッカーの設置を各家庭や駅といった要所で急ぐ考えがあるようです。そうすれば、そこに荷物を配達しておけば、お客さん側は好きな時間帯に荷物を取れるという仕掛けです。
また、再配達は今まで無料でやってきましたが、それを有料化する可能性も声として上がっていますね。
ただ、両方とも実施にはなかなか高い壁やデメリットもあるため、難しいかもしれません。

⇒④業界全体としての改革が必要!
配達業界の大手はヤマト運輸、佐川急便、日本郵政の3社です。
寡占業界(少ない企業が大きくシェアを取っているような業界のこと)であるために、本来は価格競争が起きにくいですが、あまりにも配送料が安いことでドライバーさんを含め従業員に払うお給料が労働との対価として見合うものではないことが指摘されています。
荷主(Amazonや楽天など荷物を出す人)との値上げ交渉でどうなるかが注目されます。
また、荷主やお客さんだけでなく働いている人のほうを向くことも会社には求められそうです。


(出典 Twitter)

誰かが犠牲になって成り立つ「サービス」は…

今回はクロネコヤマトを中心とした、配達業界が限界を迎えている事の発端・問題点・解決策をまとめてみました。
Amazonを利用する人ならわかると思いますが、「送料無料」というのは確かに魅力です。
しかしモノ(荷物)が動いている時点で、動いている人のお給料やトラックのガソリン代だってもちろん費用としてかかっています。それを果たして誰が負担しているのかと言えば、クロネコヤマトをはじめとした配送会社です。

ネット通販で生活が便利なったことは歓迎したいですが、
みんながゆとりをもって働いたり、遊んだり、休んだりすることのほうが大事なことのように思えます。
誰かが犠牲になって成り立つ「サービス」は、果たして「サービス」と言えるのでしょうか。

みなさんのご意見、お待ちしております!

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  • 通販の利用者が悪いこともなく
    Amazon等の店舗が悪いわけでもなく
    ヤマトを含むドライバーが悪いわけでもない
    もう少し、うまく受け取れる仕組みを考えてあげない、経営陣が無能
    自分で購入したものは、確実に受け取れる時間指定
    それだけで、どれ程救われるか、Amazonの不在率高すぎ

  • 元々は個人レベルの配達だったのに、企業が宅配便を利用して独自の利益のために数が多いからと安くさせたことに問題があるように思う。
    同じところにたくさん送れば安くなるなら宅配業者もそれほど負担なくできると思うが、多方面で受取時間がバラバラでは枝葉が増えるように仕事量が増えていくから。

    特にAmazonの場合は発注時に日時指定をするとPrime会員以外は割高になるので、日時指定しないで注文する人が多く再配達になるケースが増える。
    AmazonがPrime会員以外でも日時指定の差額を無くせば、かなりの再配達が減らせるようになると考えるが。

    ヤマト運輸の場合には事前登録で曜日ごとの受け取り可能時間を指定できるようになったので再配達も若干少なくなっていると思う。(個人的には5年以上前からこのようなシステムがあればいいのにと思っていたが、最近になってやっと実現した。)

    また、発送した際に伝票番号がわかっていても不在票が入れられた以降でないと再配達依頼ができないとか、日時指定された荷物をそれ以前でないと受け取れない場合(配送センターに荷物があっても)前倒しすることができないなど、宅配業者も工夫が足らないところもあるように思う。

  • 送料無料といっても、アマゾンに対して年会費を払っているのでアマゾンと宅配業者との関係です。
    当初は宅配業者も利益を見込んで受けたのだと思いますが
    どこが悪いかではなく、当初より需要が伸びたために、再度契約し直す必要に迫られているだけの話しではないでしょうか。
    変に問題化しすぎている気がします。

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