「アルビノを殺すことが幸運をもたらす」 タンザニアに根付く恐ろしい迷信に憤りを隠せない
これらの写真を撮ったのは、オランダで数々の賞を受賞した写真家であるマリンカさん。
出典 boredpanda
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マリンカさんは、アルビノと呼ばれる白化症の人々がタンザニアにおいて、いかにひどい環境に置かれているのかについて知ってもらうため、「”Under the same sun”/同じ太陽の下で」という写真集を作成しました。
悪魔
タンザニアでは、アルビノの人々は悪魔だと考えられています。恐ろしいことに、そこではアルビノの人を殺すことが幸運をもたらすとも考えられているのです。そのためアルビノの子供に値段がつくこともあります。
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タンザニアの社会では、アルビノに対する恐怖や迷信は未だに根強いのです。
もしアルビノの子供を産んでしまったら、多くのケースで赤ちゃんを殺すように言われます。
そこで殺されずに済んでも、そこからの道のりはとても険しいものなのです。
アルビノの人々に基本的な人権は保障されていません。常に軽蔑や中傷と戦わなければなりません。
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いったいアルビノの子供たちは、どのような暮らしを強いられるのでしょうか。
隔離
多くのアルビノの子供たちは、現在特別なキャンプで暮らしています。家族から捨てられた子供や、周りの人たちから虐待を受けていた者がほとんどです。
彼らは、この隔離された環境でないと生きていけないような酷い環境に置かれているのです。
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いったい子供たちになんの罪があるというのでしょうか。
しかも、それだけではありません。アルビノの人は別の脅威にも直面しています。彼らの肌はとても紫外線に弱く、アフリカの焼け付くような太陽光に対して免疫がありません。
日の光を長く浴びてしまうと、重度のやけどを負ってしまい、皮膚癌にかかってしまうリスクなども高いです。
そんなアルビノの人たちを救うべく、カナダの「Under the sun」や、オランダの「Stichting Afrikaanse Albino’s」という団体はアルビノの人々に日焼け止めを配る取り組みに励んでいます。
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差別や虐待に悩み、病気にも苦しむアルビノの人々。
まずはこの状況を多くの人に知ってもらう必要があると思います。
彼らはもっとサポートされるべきなのです。