「今まで内緒にしてたけどもう時効だから」元患者が明かした主治医とのある体験談が話題に

20歳の誕生日当日、主治医が笑顔で「誕生日おめでとう!」とビニール袋を渡してきた。

そのビニール袋の中には、俺が紙に書いた4枚のCDが入っていた。

・・・・・・泣いた。。

取り寄せでもなかなか見つからないCDだったのに、この頭のおかしい主治医は全部探してプレゼントしてくれた。

インターン上がりでお金もそんなに持ってなかったはずなのに、ただの患者の一人の俺に。

「20歳だから特別な!内緒だぞ!いつか、元気になってバンドも絶対できるから!」と。

……今の今まで内緒にしてたけど、もう時効ってことで。。(笑)

患者にプレゼントなんて一般的にはもちろんやってはいけないことだったんだろうけど、あの探しにくいCDをわざわざ「探してくれた」っていうことが、「この人は自分のことを本気で応援してくれている。」って当時の若かりし俺にはものすごく響いた。

主治医の「俺の病気を治せない悔しさ」も、「俺の人生を応援してくれている気持ち」も、全部伝わった。

その時から、病気のせいでひたすらすさんでたのがどんどん楽になった気がする。

その病院を退院する時も、主治医は最後まで見送ってくれた。

感謝しかなかった。

それから数年間は闘病したが、結果的にほんとに元気になれた。

大学に復学も出来て、就職も考えたがどうせいつ終わるかわからん人生だったらと、遊びでバンドを始めた。(大学は卒業した。)

そこから、未だに俺はベースを弾いている。

闘病生活の序盤であの主治医に会えて本当に良かった。

ふとあの主治医が今何してるのかな〜と調べてみたら、田舎の病院で病院長になってた。

きっと、あの頃と変わらない熱いまっすぐな先生で、地方医療に携わっているんだと思う。

いつか、またあの先生に会えたら言いたい。

「『必ず元気になる!いつかバンドもできる!』と言ってくれた先生の言葉、ちゃんと現実になって、俺のベースを聴いてくれるファンの人達が沢山います。」

本当に素晴らしい出会いでした。

1人との出会いが人生を変えることもあるのですね。

何かに思い詰めている人にぜひ読んで欲しいエピソードです。

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