路上で怯えるように寄り添っていた2匹の犬 保護された後の無邪気な姿に元気づけられる
ベトナムのホーチミンの街中でよく目撃されていた2匹の子犬。
肌の色も違うし体の大きさも異なっていた2匹は堅い絆で結ばれているかのようにいつも一緒にいました。
体の大きな犬はいつも小さな犬を抱いていました。
2匹はまるで何かに怯えているようでした。
市民の人たちはこの2匹の存在を認知してはいましたが、この子たちに何かをすることはありませんでした。
この子たちはどこかもの悲しげな表情をしながらいつも抱き合っていました。
そんな日々を過ごしていたある日。
1人の女性修行僧が2匹の前を通りかかりました。
修行僧の女性はこの2匹を見るや否やこの2匹を引き取ること決意したのでした。
女性曰く、
「捨てられ、とても辛く悲しい思いをしたのではないか」
この2匹を見てすぐにそう感じたそうです。
そしてこの哀れな2匹を連れて帰りました。
そこからの2匹の生活は見違えるものになりました。
寺院に引き取られてからすぐの間は2匹とも心を開いてくれている様子はなく
やっぱり2匹でくっついているのが常でした。
しかし寺院の人々の優しさに触れ続けるにつれて次第にこの2匹も心を開いていくようになりました。
ほとんど笑顔を見せたり、無邪気に動き回ったりする様子を見ていなったのに
犬が本来持っている愛らしさを振りまいてくれるようになっていきました。
体の大きくていつも小さな子犬を抱いていた方の犬は珍しいことに
胡坐をかくことが好きなようで、目を離したほんのわずかなスキに胡坐をかいた状態で座っている
のが度々目撃されるようになりました。
寺院の生活が反映されたのでしょうか?(笑)
いつも抱かれていた体の小さな方の犬は2本足で立つのが好きなようで、
それぞれ異なった特技を披露するなど、単独でも行動するようになっていきました。
2匹の一風変わった特技は寺院の人々を和ませたようです。
過去にどんなつらい経験をしたかは我々には想像がつきませんが、
優しい人々に囲まれた今が楽しそうで何より安心しています。
これからも寺院の人々と仲良く暮らして笑顔を絶やさないでほしいです!