5歳の妹を助けるために自らの命と引き換えに瓦礫を食らい続けた9歳の姉 その光景を目にした救急隊員が彼女に向けて送った手紙に心打たれる
地震大国と世界からいわれている日本。
島国であり海中に多くのプレートが入り組んでいることから数多くの地震が頻発しています。
イタリアに大打撃を与えた先のイタリア地震。
衝撃的な映像が世界中で報道されました。
300人近くの犠牲者が出たり、多くの建造物が倒壊、半倒壊するなど甚大な被害をもたらしました。
大地震がイタリアを襲ってから16時間が経過した8月25日、レスキュー隊はおびただしい瓦礫の山の中から
小さな姉妹を発見しました。
身元確認によると姉が9歳のジュリアちゃん、妹が5歳のジョルジャちゃん姉妹でした。
発見された段階では姉のジュリアちゃんは心肺停止状態でしたが、妹のジョルジャちゃんは奇跡的にもほとんど
体に傷がなく命にかかわるようなこともありませんでした。
この様子を発見したときレスキュー隊員たちは涙したといいます。
何故2人の姉妹は同じような境遇にいながら明暗分かれてしまったのでしょうか?
そこには驚き理由がありました。
瓦礫の山の中に2人の少女たちを見つけたレスキュー隊員たち。
発見した時の光景はずっと目に焼き付いて離れなかったといいます。
なんとジュリアちゃんは妹のジョルジャちゃんを庇うように覆いかぶさっていたそうです。
そのおかげでジョルジャちゃんはほとんど無傷の状態で発見されたのでした。
まだ10年も生きていない少女が今わの際に思考を巡らせて「自分がするべきことは何なのか?」
を考えていたことを思うとなんだか自分が空しく思えてきます。
亡くなってしまったという事実がある以上称賛という言葉はふさわしくありませんが
それを鑑みても立派で高尚な行いであることは間違いありません。
ともすれば2人とも亡くなっていたかもしれない状況下でとっさにこんな判断ができるなんて
常人にはできるものではありません。
最後に救助に当たったレスキュー隊が国葬の際にジュリアちゃんに向けて送った手紙を紹介して終わりたいと思います。
小さなお嬢さんへ
君を瓦礫の中から助け出すことが私たちには精一杯で、
発見するのが遅くなってしまったことを、どうか許してほしい。君を見付けた時、君の呼吸はもう止まっていたんだ。
でも、私たちができる限りのことをしたことだけは知っていて欲しい。
君は、天使になって空から僕らを見守ってくれているのだろう。
そして、夜には輝く星になるんだね。さようなら、ジュリア。
君が僕のことを知らなくても、僕は君を愛しているよ。