14才で母を亡くし弟を育てた成宮寛貴の壮絶な過去 弟と生きた青春時代の思い出を振り返る
1982年9月14日生まれの成宮寛貴さん。
持ち前のルックスがありながらも、大人気ドラマの主役をいくつもこなすことができるその技量に高い評価を受けていることは周知の事実だとは思います。
しかし、そんな順風満帆に見える彼の人生には、壮絶な苦労と努力が隠されていたことをみなさんは、ご存じだったでしょうか。
今回はそんな彼の半生をご紹介したいと思います。
(出典 JPOPASIA)
実は、成宮さんのお母さんは、彼が14歳の時に他界しているのです。
幼い時分に、母親を亡くした成宮さんには弟がいましたが、その弟を学校に行かせるために自らの学業を捨て、自らが弟の“親代わり”となって、生計を立てていったそうです。
このエピソードはテレビ番組で明かされたもので、多くのファンのみならず、そのとき番組を見ていた視聴者の胸をも打ちました。弟の“親”としての生活、それは想像を絶するものでした。
もともと母子家庭だったこともあり、母親が亡くなり親の存在を失ってしまった彼は、引っ越しのアルバイトなどでなんとか生計を立てるのに必要なお金を稼ぎ、そして弟を学校に行かせ続けました。(毎日お弁当も持たせたそうです。)
そうした生活を送っている中で、成宮さんは
「中卒の自分に何ができるのか」
そう思ったそうです。
そう思い、彼は「芸能界」という道を選ぶことにしました。
年の近い弟を学校に行かせ続けることの難しさを彼はこのように語っています。
「学歴がどれだけ世間に出るのに大事か身に染みた」
それは、中学1年くらいで学業の道から外れざるを得なかった彼が、弟に浪人せ活をさせてまでランクの高い大学に入学させた強い理由でもありました。
彼は、2015年7月に放送された「A-Studio」のゲストとして招かれ、幼少時代の話をした際、MCの笑福亭鶴瓶さんに「不安やったろ?」と訊かれたときも、毅然とこう答えていたそうです。
「一生懸命だったので、その状況は変えられないから、そこから上手く上がっていくしかない」
成宮さんに、つまり兄に育ててもらったその弟もいまは社会人となり、結婚もしているそうです。その弟から番組の最後にサプライズで手紙を読まれ、その内容の一節にはこう、書かれていました。
「自分の青春にかえてまで弟の私を育ててくれたことに感謝してもしきれません。」
成宮さんはこの言葉に心打たれながらも、
「あいつのおかげで強くなれたんだと思う。弟がいたからこそ。」
と述べました。
鶴瓶さんが読み上げる手紙に優しげな目をしていたのは、それとも涙をこらえているのか。
ここまで成功しているのも、この壮絶な過去を目の当たりにし、うなずける気がします。
今後、注目したい俳優さんになったのではないでしょうか。成宮寛貴さんのさらなる活躍を祈りたいですね。