散歩中の事故で飼い主を亡くした犬…事故現場から離れようとしない姿に切なさを感じずにはいられない

このなんともいえないといった表情で横たわっている犬の名前は“パコ”。

はて、パコはどうしてこんな悲しげな表情を浮かべているのでしょうか?

実はこのパコの飼い主は、パコと散歩している途中に亡くなってしまったのです。

アメリカ・フロリダ州のジャクソンビルという街で10月23日の朝、
パコは飼い主さんのケリー・ブラックさんとお散歩中でした。

しかしその散歩中、ケリーさんは交通事故に遭ってしまいます。

セミトラックにはねられたのです。

その上、ひき逃げをされ、事故の目撃者もいませんでした。

やがて道路に横たわっていたケリーさんを見つけた人が警察に通報します。

しかし、警察が到着したときにはすでに、ケリーさんは息を引き取った後だったそうです。

交通事故というのは、事故自体の恐ろしさもありますが、
それに伴って後々のしかかってくる、被害者や被害者遺族へのストレスは凄まじいと聞きます。
病気で入院していて、亡くなってしまったのであれば、
いくらか心の準備をする時間はありますが、交通事故となるとそうもいきません。


(出典 Twitter)

それを今回味わうことになってしまったのが、この“パコ”だったのです。

どこに行ってしまったの?と心配する気持ちなのか…
それとも、ケリーさんが亡くなったことを知っていて悲しみに暮れているのか…

どちらにしても悲しいことを感じ取っているパコがとった行動に、涙を流さずにはいられませんでした。

パコを見つけた人がTwitterに投稿したようですが、

どうやらパコは事故現場から頑として動こうとしなかったようです。

道路に横たわっていると、通行に支障が出兼ねないということで、
警察が家族に連絡し、パコを連れて帰ってもらうようにお願いしたくらいだったということです。

なんとも…パコの内心を思いやれば思いやるほど、切なくなります。

犬に人間の言葉や気持ちがわかるかどうかは、未だにハッキリと解明されてはいませんが、

ケリーさんとパコの間ではきっと通じ合っていたんだろうな、と思わせるようなパコ自身の行動だったんじゃないかと思わずにはいられません。

ひき逃げをした犯人は今も逃げているということで警察が捜査しているそうです。

こういった心ない事故が一瞬にして、ひとりの人の人生を奪ってしまうだけでなく、

“一匹の人生”まで決めてしまうことに、言いようのない悲しみと憤りを感じます。

辛いけれど、パコにはケリーさんの分まで、生き抜いてほしいと思います。

関連記事

広告を表示できません。