20年間鎖に繋がれトラックの荷台で過ごしたサーカスのピューマ 鎖がちぎられるとピューマは、、、
世界では、合法的に認められていないサーカス集団が動物を過酷な環境で調教していることがあります。
このピューマもそうでした。
ムファサ
このピューマは約20年もの間サーカスで酷使され続けていました。このピューマの名前は「ムファサ」。
ムファサはショーに出る時以外は重い鎖につながれて、トラックの荷台の上でずっと生きてきたのです。20年もの長い期間をずっとそうやって過ごしてきました。
その鎖が今外されるのです。
ムファサを救ったのはADIと呼ばれる団体でした。
ADI(Animal Defenders International)はゲージなどに閉じ込められた動物を解放する運動を行っています。
そしてムファサは鎖から放たれます。
しかしその時ムファサは、もはや野生に帰れる状態ではありませんでした。そこで、ADIはムファサを野生に近い特別な保護区を用意してあげます。ムファサはなるべく野生に近いこの環境で職員たちに世話をされながら暮らすことになりました。
そしてムファサは初めて台地の感触に触れるのです。
しかし、ムファサの身に悲しいことが起きてしまいます。
ムファサは自由の身になってからたったの9ヶ月でこの世を去ってしまったのです。サーカスでのひどい扱いがムファサの健康をむしばんでいました。
鎖から放たれたというのに、たった少ししか自由な時間を過ごせなかったムファサ。
しかし、鎖につながれたまま最後の時を迎えることにならなかったのはまだ良かったかもしれません。
ADIの職員はそう語りました。
こんな境遇にある動物が安全に保護されることを願います。