男の子の最期の願いを聞き入れたサンタクロース ”夢”を与え続けた姿に感動が止まらない
アメリカテネシー州に住むエリックさん。
彼は「サンタクロース」として公式に活動している人物でした。
そんな彼の下に急ぎの依頼が舞い込んできました。
それは本当に急を要するものでした。
しかも電話をかけてきた依頼先は地元の病院に務めている知人の看護師でした。
そんな急な依頼だからどんな内容のものだろう?そう思ったエリックさんは依頼を聞いてました。
依頼の内容は5歳の男の子が「サンタさんに会いたがっている」という想像を裏切るような普通の内容でした。
何故そんなにも急ぎの案件なのか?
訝しく思いながらもサンタとして子供の夢を壊す訳にはいかないと思ったエリックさんはこの依頼を受けることに決めました。
そして入院中の5歳の男の子に急いで会うためにとりあえずサンタクロースの陽のサスペンダーだけして向かったのでした。
急いで向かった病院には男の子の母親の姿が。
そしてその母親から「あの子にこれをプレゼントしてあげてください。」とプレゼントを渡されたのでした。
そしてこの直後エリックさんはどうして急ぎの依頼だったのかを知ることになるのでした。
いざ男の子と面会したサンタに扮したエリックさん。
男の子は憧れのサンタクロースを前に笑顔を見せたのでした。
しかしどこか満面の笑みではないことはすぐいエリックさんも気づきました。
すると男の子は口を開きました。
「僕はもう助からないんだ。」そういった男の子。
衝撃的な事実に一瞬脳が混乱しましたが、そこは流石のエリックさん。
今はエリックさんとして接しているのではなくて、サンタクロースとして接しているのでした。
そしてこう言ったのでした。
向こうに行ったらみんなに、「僕はサンタの一番のお気に入りの妖精だった」と言うんだよ。そうしたら仲間に入れてくれるから。
エリックサンタのこの言葉を聞いた直後
「サンタさんに、お願いがあるんだけど」とつぶやき、男の子はそっとエリックさんの腕の中で息を引き取ったのでした。
サンタという夢を与える仕事をしていてこれほどに辛いことはなかったことでしょう。
エリックさんはその昔軍隊にいたそうです。
そしてそこでは普通の人ならば経験することのない様な人の死に立ち会う事もあったそうですが、
そのどれと比較しても今回の一件はとりわけ心が締め付けられたと言います。
辛い気持ちを押し殺してでも夢を与え続けたエリックさんの行いはとても立派なものでした。
きっと天国で男の子もサンタさんの仲間入りを果たし、エリックさんに感謝していることでしょう。