入院中の母から
さきさんが亡くなる前に、たけしさんは姉からある紙袋を受け取ります。
「たけしに渡してくれって頼まれたの」
とたけしさんのお姉さんは言いました。
その中には一冊の通帳が入っています。
それはなんと「小遣いをくれ」と言ってさきさんがたけしさんから受け取っていたお金でした。
芸能界という浮き沈みの激しい業界。たけしさんの性格を考えるともらったお金はすべて使ってしまうのではないかという心配がさきさんにはありました。
そこで、さきさんはたけしさんからもらったお金をたけしさんのために貯金しておいてあげたのです。
しかも、そのお金だけではありませんでした。
さきさんは自分の年金までその口座に貯金していたのです。
たけしさんは兄弟から
おふくろはいつもお前の心配をしてるよ
ということを言われていたそうです。
そんな事実を知ったこともあり、たけしさんはさきさんのお葬式で涙をこらえきれませんでした。
母親の無償の愛に胸が震えます。たけしさんはこの瞬間にさきさんの偉大さを知りました。
母子の絆に感動する素晴らしいエピソードですよね。みなさんは何を感じましたか?