隣に立っていた男性の名前はイブラヒム・ドゥドゥさん。
この結婚式のたったの4日前にシリアから逃れてきたのでした。
シリア難民として隣の家に暮らしていたイブラヒムさん。
シリアにいた時代に仕立て屋として給仕していました。
英語を話すことすらままならなかったイブラヒムさんは、事態の深刻さを察知してやってきてくれたのでした。
その間にネットで英語を翻訳したり工夫を凝らしていたイブラヒムさんは次第に状況を理解したようで
慣れた手つきでチョさんのドレスを縫い始めます。
流石に長い間働いていたということもあって彼の作業は手早いものでした。
誰もが直すことの出来なかったドレスをすぐに直していったイブラヒムさん。
見ていた参加者たちもみなその手つきに視線が釘付けになっていました。
そして完全に直しきったイブラヒムさん。
心配そうに見守っていたチョさんも一安心し、その嬉しさを言葉の限りイブラヒムさんに伝えました。
一時騒然としていたという結婚式もその後は準備の甲斐もあって滞りなく進んでいきました。
そしてこの時の出来事を結婚式でカメラマンとして参加していたリンジーさんが自身のFacebookに投稿したのでした!
すると多くの人から反響がありました。
例え見ず知らずの人であっても困っている人がいたら助け合う。
そんな大切なことを分からせてくれる幸せなエピソードでした。