【少年との出会い】
いつも通りゴミを拾っていたロウさん、そんな彼女の目に一人の少年が映りました。
今の自分の年齢では育てることができないと思いましたが、ロウさんを見つめる彼の瞳に心を打たれ自分の家に連れて帰りました。
その少年を麒麟とロウさんは名付けました。
麒麟とは中国に伝わる伝説の生き物。
中国では”大切なもの”という意味を持ちます。
麒麟くんも今では大きく成長しました、しかしロウさんは病気にかかり入院生活を送っています。
そんな彼女には最後の願いがあります。
【戸籍のない麒麟くんを学校へ】
ロウさんの最後の願いとは麒麟くんが学校へ通う事です。
彼女の子どものうち3人を学校に通わせることのできなかった後悔から、最後の子どもである麒麟くんには学校に行かせてあげたいと思っていました。
しかし、麒麟くんは戸籍を持たないためその願いは叶うことがありません。
そんな中、ロウさんの活動がニュースで取り上げられることになりました。
彼女の活動を知った多くの人が募金を募り彼女の治療費を援助してくれました。
また地元の公共機関が麒麟くんを小学校に入学させてあげられように戸籍について対処してくれることに。
その結果、彼は小学校に入学することが出来ました。彼女の夢は叶ったのです。
彼女の活動が行政を動かしたのです。
彼女の行動が人々を動かし、麒麟くんに勉強というかけがえのない財産を与えてくれました。
人は生まれながらにみんなが幸せとは限りません。
しかし、たとえ貧困の中でも自分の信念を貫き通すことで得られるものがあると彼女は教えてくれました。
自分の生活を顧みず、捨て子を育て続けた彼女の行動は多くの人に感動を届けました。
私たちも彼女のような優しく強い人間になりたいですね。